「今年のお盆は、滝修行をしてきました。」
職場の同僚にそう話すと、
おぉ、さすが…(引き気味)
えぇー面白そう!やってみたい!
という二手の反応に分かれました。
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以前から興味のあった滝行を富山の日石寺にて、ついに決行。
ここでは滝行をするまでの流れや感想、
その後に食べた「旅館だんごや」の つるりと冷たくて美味しいそうめんなどを、
写真を添えながら紹介します。
【基本情報】 日石寺&滝行
滝行ができるのは、富山にある大岩山日石寺。
こちらは磨崖仏で有名なお寺です。
大岩山日石寺は、行基が725年開いたのが始まりと言われる、真言密宗の大本山です。
滝行のきっかけ
私は坐禅や精神統一的なものに興味があり、今までいくつか体験したことがあります。
・ヴィパッサナー瞑想 を3回(インドで10日、京都 京丹波にて3日、1日)
ヴィパッサナー瞑想センター:京都ダンマバーヌHP
・禅修行 1回(京都 宝泉寺禅センターにて3泊4日)
宝泉寺禅センター HP:修行案内
今回「富山で気軽に滝修行できるらしい」と聞いて、迷わず体験してみました。
滝行までの流れ
事前予約はせずに、日石寺の受付で当日に申し込みました。
1,500円で修行用の白衣を借ります。
【更衣室】
滝近くの更衣室で着替えます。
貴重品用のロッカーもあります。
【滝行前の1枚】
「本年度 瀧修行者数:1273人」の案内。
今年すでに多くの人が、滝行をしていました!
まずは六本滝すぐ近くの、水掛不動を清めます。
護摩木にお祈りごとを書くようですが、受付で特に説明もなかったので、私たちはしませんでした。
そして6本ある滝のうち、1本を決めて、入ります。
六本滝の意味
六根を清浄にするという意味があるそう。
左から「目」「口」「鼻」「耳」「体」「心」となっています。
それぞれの意味は後で知りましたが
私は「目」の滝、夫は「耳」の滝で滝行しました。
※危ないので、頭ではなく首か背中で滝を受け止めます。
どの滝を選んでも、何度入ってOKですが、1本決めたら他の滝には入れません。
***
滝の段差の前で、履き物を脱ぎます。
まずは滝の前で一礼。
初めてだったので、「痛いのかな?」「寒いかな??」とドキドキしながら滝の下に入ります。
しかし今は8月中旬、夏真っ盛り。
山の中とは言え、めちゃめちゃ猛暑日です。
ちょっと冷たかったですが、そこまで痛くなかったです。
目を閉じて手を合わせて、家族や自分の健康などを祈りました。
(一緒に行った夫は、寒くて痛かった..と話していました。個人差があるようです。)
そして終わったら、滝に向かって一礼。
【更衣室前の白衣入れ】
更衣室で着替えて、使用した白衣は更衣室前のカゴに入れておきます。
…以上。
とても簡単に体験できました!
滝に打たれて煩悩も少しはなくなった?! はず。
お値段も思ったよりも安かったです。
(精進料理(=だんごやなどの定食)などがセットになっているコースはもっと高いようです。)
突如決行された ぷち修行・滝行、これにて終了です。
滝行の持ち物
・タオル、サンダル、替えの下着、濡れたタオルや下着を入れる袋
があると便利です。
他の方は草履を履いていたのでお寺で借りられそうですが、私たちは白衣を1,500円で借りたのみ。
サンダルは自分のものを履きました。
滝行で濡れると白衣が透けるので、女性は下着か水着付けて行った方が良いですね。
だんごやでそうめん?!
滝行の後は素麺を食べました。
この日石寺の有名な大岩そうめん。
日石寺の門前でそうめんを提供するお店は3店舗。
11時ごろはどこもとても混んでいました。
今回は「旅館だんごや」を選びました。
(やっぱり大岩のそうめんは「だんごや」と周りから聞き、根拠なくだんごやにしてみました。)
「旅館だんごや」は、なんと明治創業です。
私たちの前は約20組待ちでした(!)。
【日石寺の階段から撮影した「旅館だんごや」】
創業当初のままの、木造建築。
待っている人でいっぱいです。
(お隣の”大岩館”も、同様に混んでいました。)
先に入り口の予約表に名前を書いておいて、滝行をしてからまたお店を覗くと10組待ちに。
先に日石寺の磨崖仏など参拝してから、まただんごやに戻りました。
【だんごやのメニュー】
岩魚定食や、白玉だんごなどもあります。
頼んだのは山菜定食(2,300円)。
そうめんは最初からつゆにつかっているタイプ。
これでもか!というほど山菜尽くしでした。
暑い夏にすずしいそうめん。
冷たくてこしがあって美味しかったです。
ぺろりと頂きました。
日石寺と滝行の混み具合
私たちはお盆土曜日の午前11時ごろに、日石寺に到着。
コロナ規制明け初のお盆だからかとても混んでおり、日石寺の駐車場に駐車するまでも20分ほど待ちました。
そして受付を済ませていざ滝行へ!
しかし他には誰も滝行しておらず、一般の参拝客の方達がちらほら…。
(私たちの後に1組、男の子とお父さんもトライしていましたが。)
夫はとても恥ずかしがっていたので、メガネを外しての滝行を勧めました。
(視力がとても悪く、メガネを外すと周りが見えなくなります。羞恥心をなくしてもらいました。笑)
目を瞑って滝行し、目を開けたら、それまで滝の周りにはちらほらしか人がいなかったはずですが、ギャラリーがかなり増えていました(!)
個人的に今回の滝行をしたことのメリットとしては、一般の人に見られながらも『無』になって祈り続ける。以前よりも羞恥心がなくなった気がします。
まとめ&感想
念願の滝行。
ギャラリーに囲まれながらも、羞恥心を捨てて無になることが出来ました。
そうめんも普段たべるものよりもつるつるで美味しかったです。
なかなかできない滝行体験、良い夏の思ひ出になりました。