【読書レビュー】「フランス人は10着しか持たない」ミニマリストとシンプルな暮らしのコツ

読書:小説&エッセイ

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パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣

書店で見かけてずっと気になっていた本書を、ついに読む機会が訪れた。
本書ではアメリカ人のジェニファーがフランスへ留学し、ホームステイ先の「マダム・シック」などそこで出会ったパリの人々から学んだ価値観を共有してくれている。

各チャプターに分かれているので、気になったところだけでも読めるし、どの章も魅力的なTipsが溢れているので、ベストセラーになったのも納得。

本書の目次

introduction:日常が突然、特別なものに見えてくる

Part1 食事とエクササイズ

Chapter1 間食はシックじゃない
Chapter2 食べる喜びを我慢しない
Chapter3 面倒がらずに体を動かす 

Part2 ワードローブと身だしなみ

Chapter4 10着のワードローブで身軽になる
Chapter5 自分のスタイルを見つける
Chapter6 ノーメイクみたいにメイクする
Chapter7 いつもきちんとした装いで
Chapter8 女らしさを忘れずに

Part3 シックに暮らす 

Chapter9 いちばん良い持ち物をふだん使いにする
Chapter10 散らかっているのはシックじゃない
Chapter11 ミステリアスな雰囲気を漂わせる
Chapter12 物欲主義に踊らされない
Chapter13 教養を身につける
Chapter14 ささやかな喜びを見つける
Chapter15 質の良さにこだわる
Chapter16 情熱をもって生きる

要約

印象的な言葉をピックアップ。

▶︎10着のワードローブで身軽になる
・要らない服を捨てよう。思い切って大胆に!
・自分で期間を決めて、「10着のワードローブ」に挑戦してみる。

*本書のタイトルにもなっている項目。
密かにミニマリストを目指している私にも、刺さるタイトルであった。

▶︎女らしさを忘れずに
・どうしたら姿勢がよく見えるかを研究して、その姿勢がしっくりくるまで、つねに自分の姿勢をチェックしよう。
・自身やユーモアのセンスや冒険心など、目に見えない女らしさがいちばん大切。
そういうものを見失わないようにしよう。

*松浦弥太郎さんの「センス入門」でも姿勢について触れられていた。
まずはスマホの画面ばかりみて猫背&俯きがちな顔を、シャンと正すところから始めてみよう。

▶︎いちばん良い持ち物をふだん使いにする
・マダムシックの一家は、朝起きてから夜寝るまで、いつもきちんとした格好をしていた(もちろんパジャマだって例外ではない)

*これが一番印象に残ったチャプター。
大切な洋服も鞄も、クローゼットにしまっていてはもったいない。
そしてこれが、10着しか服を持たないことにも繋がるのだと思う。

▶︎散らかっているのはシックじゃない
・ものを買う量を減らす。本当に必要な物しか買い物に行かない。
・家族全員に片付けに参加させる仕組みを考える。みんなが同意して協力することが大事。

*そう、家族で暮らすからには、自分一人ががんばっても意味がない。
みんなで納得して、整った暮らしをしたいもの。

▶︎教養を身につける
・知的な刺激のない生活を送らないように。毎日、頭を鍛えること。
・語彙を豊かにする。e.g. New York timesの「今日の言葉(Word of the Day)」
・何歳になっても、新しいことを学んでみよう。

・さあ、勇気を出して。新しいことを始めるのは怖いかもしれないけれど、思い切って講座に参加すれば、ぬるま湯につかっていたような暮らしに
大きな変化が起きるはず。

*ここの言葉「ぬるま湯につかっていたような暮らし」も心に残った。
今の自分はぬるま湯につかっていないか?自問自答してみる。
少しの勇気で、未来は大きく変わるはず。

▶︎ささやかな喜びを見つける
・すべてのできごとは、あなたがどう受けとめるかにかかっている。
・たとえば、月曜日の朝がつらくてたまらなかったら。…


五感をフルに生かして、朝の過ごし方をがらっと変えてみたらどうだろう?
・面倒な家事や雑用は、自分なりに楽しみながら片付ける工夫をしてみよう。

*たとえどんなに素敵な街(パリでも!)に住んでいても、毎日繰り返しの家事・雑用はある。
これを如何に工夫して、楽しくやるか。
この心持ちも、日々の生活に取り入れたいと思った。

▶︎質の良さにこだわる
・質の高い暮らしを送るためにいちばん効果的な方法は、毅然とした態度を心がけることだ。


・もし何かストレスを感じていることがあったり、その問題を客観的に大きな視野でとらえてみよう。
そして「ネガティブ・ダイエット」を始めるのだ。
もちろん友達や家族がつらい思いをしているときには力になってあげたいーーー


けれども、四六時中つらいつらい、と大騒ぎをしているような人には要注意。
→ネガティブな人たちは友人リストから削除してしまおう。
・家族や友達と一緒に過ごすときは、かけがえのない時間を過ごす。

*人生は短い。自分の大切な人との時間を大切にしよう、改めて思う。

▶︎情熱をもって生きる
・大人になり、夫とふたりの娘を持つ身となったいま、わたしは「我が家のマダム・シック」
でありたいと思っている。


・大事なのは「何をするか」ではなくて、「どのようにするか」だ。
これから先、どんなに面白い人生のいたずらが待っていようと、娘たちには正面から向き合って、自信をもって歩んでいってほしい。

*『情熱』ってことばを、最近使っていなかったことに気づく。
私は何に情熱を持っているだろうか? 一度考えてみよう。



まとめ

本書で頻繁に出てくるのは「シック」という言葉(「マダム・シック」を筆頭に)。
シックというのは外見だけでなく、ライフスタイルや生き方、心の持ち方も表す。

本書を読めば、筆者ジェニファーさんがパリで学んだ価値観(一言で言えば「シック」)
を学ぶことができる。

私が特に実践したいと思ったことは、「いちばん良い持ち物をふだん使いにする」こと。
持ち物を一軍のお気に入りだけにして、シンプルなミニマルライフを目指したいです。

文庫本も発行されており、持ち運びもしやすいので、電車移動のお供にどうぞ。

読書レビュー:2023/3/1

書籍紹介

著者:ジェニファー・L・スコット
南カルファルニア大学卒業。大学3年生の時にフランスに留学する。
ホストファミリーのマダム・シックたちの生き方に感銘を受け、2008年よりライフスタイルブログ
The Daily Connoisseur を執筆。それをまとめた本書は15カ国で翻訳され、ベストセラーに。

訳:神崎朗子(かんざき あきこ)
翻訳家。上智大学文学部英文科卒業。
訳書に「スタンフォードの自分を変える教室」など。

発行:大和書房
発行日:2017年5月15日(文庫本)

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プロフィール

関西在住の30代OL。
「やりたいことが多くて時間がない!」
そんななかでミニマリズムなど通して時間を捻出し、
好奇心の赴くままに暮らしています。(でも人混みなどは苦手。)

◆ブログ
本の紹介や体験&素敵なお店などを紹介。
ゴールド免許のペーパードライバー。
原付&公共交通機関を駆使して旅へ。

◆趣味
読書/散歩/太極拳/断捨離
国内外旅行
(22カ国&42都道府県制覇)

◆語学
英語&中国語を勉強中。
日本語教師のボランティアもしています。

◆Xでは 主に 捨て活 や ミニマリスト に関して投稿

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