朝井リョウさんの 『風と共にゆとりぬ』。
これまで読んだ朝井さんの『生殖記』、『正欲』とはカラーがまったく違い…
本書を読むまで、朝井さんがこんな方だとは、知りませんでした。。

もう、面白すぎました…。
『生殖記』の面白さとは少しかぶる点もありましたが、『正欲』のシリアスさとは打って変わった内容に驚きです。
『正欲』の感想はこちら↓
ここでは簡単に、印象的な言葉などを抜粋、紹介していきます。


目次で気になったところから、読んでみてください!
エッセイ・ゆとりシリーズ 三部作。
本書『風と共にゆとりぬ』は、『時をかけるゆとり』に続く作品です。
そして最終作は『そして誰もゆとらなくなった』。
三部構成:『日常』『プロムナード』『肛門記』
本書自体も三部で構成されています。
『日常』、『プロムナード』、『肛門記』と続きます。
1.日常
一番面白くて、家で読んでいる時は声に出して何度も笑っていました。
ちょっと腹筋が痛くなるほど。
家族には何度もいぶかしがられることに。
そしで通勤時間に電車内で読んでいる時も、声は抑えるもにやにやしてしまい…
よっぽどのほほえんで読んでいたのか、車内 近くの人には二度見されてしまいました。
2.プロムナード
日経新聞に掲載されたコラム。
コラムゆえちょっと長さが足りないのか、きれいにまとまり過ぎているのか
フフフと笑う程度。
(それでも面白かったんですが、『日常』のインパクトが強過ぎました。)
3. 肛門記
最初ちょっとグロくてしんどかったけれど、だんだん慣れてきて…
後編は特に電車内で(また)ニヤニヤ笑いながら読了です。
名言? をいくつか


すべて『日常』からの抜粋です
・作家による本気の余興
「・・・私、朝井に会えてよかった」「?!」
・対決!レンタル彼氏
おそろしい子…..!
・パレーボールと私 〜ビーチ編〜
パスタ・ガ・マダ!!!
メンバー探し界のバスコ・ダ・ガマ
・初めてのホームステイ
【おい Ryo】
(ホームステイ先からのお便り。翻訳サイトの結果)
・オトナへの第一歩
【お酒のオーダー票にひたすら人名書いてるの、誰ですか!?】
(お酒名ではなく、頼んだお客さんの名前を聞いて、ちくいち書いている)


すみません、私の語彙力では伝わりづらいかも知れませんが、
本当に面白いんです…!
まとめ&感想
これまで朝井リョウさん著書で読んだのは、『生殖記』と『正欲』のみ。
生殖記でも面白さは垣間見えていたが、ここまで面白い人とは、びっくりしました。
まさに ことばの魔術師。日本語の操り方がすごいです。
実は本書を読むときは仕事での人間関係などで落ち込んでいたのですが、
落ち込んでいる暇などないほど面白くて、嫌なことを忘れてしまうほど、ひたすら声に出して爆笑。
読了時には、朝井リョウさんの魅力に取り憑かれてしまいました。
思いっきり笑いたい人、スカッとしたい人におすすめの本です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
本書もぜひ読んでみてください。
そして…


「『風と共にゆとりぬ』
気になるけど忙しくて読む時間がない…
そんな方には amazonのAudibleもオススメです。


私もAudibleのアプリをスマホに入れて聴いています。
聴きたい時にサクッと聴けて、速度変更なども出来るので
気軽に聴く読書の習慣ができています。
本書も聴けるので、良ければ試してみてください。


朝井リョウさん別書『正欲』の感想はこちら↓
書籍紹介
タイトル:風と共にゆとりぬ
著者: 朝井 リョウ(あさい りょう)
価格:781円(税込) (文庫本)
ページ数:352ページ
発行:文藝春秋
発売日:2020年5月8日