「日本人の働き方の9割がヤバい件について」を読みました。
本書の著者は、ロンドン在住の著述家で元国連職員の谷本真由美さん。
「めいろま(@May_Roma)」として、X(旧Twitter)でも知られている方です。
Xでは「舌鋒鋭いツイートで好評を博す」と紹介されています。
しかし(他にも同様に感じている方がいましたが、)個人的には言葉遣いがかなり攻撃的で、正直なところ読むのがつらく感じました。。
一方で、書籍の内容はSNSとは印象が大きく異なり、
攻撃的な表現はほとんどなく、冷静で示唆に富んだ内容でした。
本書は2015年発行。今から約10年前の本ですが、
今読んでも十分に興味深く、考えさせられる一冊です。
ここでは備考も込めて、印象的な言葉などを抜粋、紹介していきます。

目次で気になったところから、読んでみてください!
要約

ここでは印象的な言葉などを要約・抜粋していきます。
「自分を変えなきゃ」に疲れる日本のサラリーマン
本書では、日本のサラリーマンがいかに「働き方」に悩み続けているかが語られます。
2013年の年間ベストセラーを見ても、
『スタンフォードの自分を変える教室』など、
キーワードはとにかく「自分を変える」。
背景には、
- 「自分はダメだ」
- 「今のままでは足りない」
といった自己否定が、コンプレックスとして根付いている人が多い、という指摘があります。
…これは私にも思い当たります。
私自身も仕事でつい「自分、冴えないなぁ」と思ってしまうことがあるので、かなり共感してしまいました。
最高の仕事ランキングと、AI時代のこれから
2015年時点の「最高の仕事ランキング」も紹介されています。
- 1位:アクチュアリー(保険数理士)
専門性が高く、代替されにくい仕事が上位に入っています。

個人的に「9位:職業セラピスト」も気になりました。
ただ、AIが急速に発展している2026年の今、
このランキングはどう変わったのか。
「安定した仕事」という概念自体が、揺らいでいると感じます。
「やりたい仕事」より「求められる仕事」
印象に残ったのがこの考え方。
選ぶべきは「やりたい仕事」
<「求められる仕事」
仕事の報酬は、基本的に需要と供給で決まる。
好きかどうか以前に、「求められているか」が重要だという指摘です。
現実的で納得感がありました。
億万長者のライフスタイルは「消費しない」
億万長者のライフスタイルとして紹介されていたのは、次のような特徴。
- 家族・友人との交流を大切にする
- 資産運用や投資、節税の勉強に時間を使う
- 買い物=消費にはお金をかけない
- 価値を生む知識やスキルに投資する
例えば、家具を買い替えるのではなく、
家具補修コースに通ってアンティーク家具を自分で直す、といった話が紹介されています。
億万長者のライフスタイルについて読んで、
「私も、感覚的にはすでに億万長者側かも?」と思ってしまいました(笑)。
私は物欲がほとんどなく、
それよりも旅や経験にお金を使いたい派だからです。
新築住宅は「資産」ではなく「負債」?
本書では、新築住宅の購入についてもかなりシビアです。
新築住宅を買うのは、負債を抱えるのと同じ
これにも強く共感しました。
我が家は、夫婦そろって持ち家願望ゼロ。
昨年は、賃貸からさらに家賃の安い賃貸へ引っ越しをして、固定費をしっかり下げることができました。
「ライフスタイルジョブ」という生き方
本書で紹介されているのが「ライフスタイルジョブ」という考え方。
お金のためではなく、
ライフスタイル=生き方として選ぶ仕事です。
例として挙げられているのは:
- 公的意義・コミュニティ貢献型
例:開発援助専門家 - 趣味追求型
例:同人作家、YouTuber - ライフスタイル重視型
例:在宅データベース開発者、ウェブデザイナー、オンライン英会話講師、ブロガー - 信念・思想追求型
例:宗教家
「ライフスタイルジョブ」は、私も憧れる働き方。
中でも オンライン英会話講師 ならぬ オンライン日本語教師に、興味があります。
(現に ボランティアで、日本語教師をしていることもあり)
周囲の期待より、自分の幸せを選ぶ
そして最後の一節が、とても印象的でした。
日本人がまず認識すべきなのは、
安定した雇用というものはないということ。
そして大事なのは、自分が幸せになるのは、自分が求めることに取り組むことであって、
「周囲」が期待する役割を演じることではない、ということ。
深くうなずいてしまいました。
私自身、ある程度資産が貯まったこともあり、
バリバリ働くよりも、
- 週3日・1日2時間ほどオンラインで日本語教師
- 毎日1時間ブログを書く
- 読書、旅、太極拳を楽しむ
そんな、ゆるやかな暮らしを理想としています。
ただし、私は完全に自由だと確実に自堕落になるタイプ。
だからこそ、適度な制約や他者との約束があるほうが、メリハリのある生活を送れそうだな、とも感じました。
まとめ&感想
本書は2015年発行。今から約10年前の本ですが、
今読んでも十分に面白く、考えさせられる一冊です。
とくに「ライフスタイルジョブ」という考え方に興味を持ちました。
以下も、心に留めておきたいです。
安定した雇用というものはない。
大事なのは、自分が幸せになるのは、
自分が求めることに取り組むこと であって、
「周囲」が期待する役割を演じることではない、ということ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
書籍紹介
タイトル:日本人の働き方の9割がヤバい件について
著者: 谷本真由美(たにもと まゆみ)
価格:1,600円(税込)
ページ数:239ページ
発行:
発行日:2015年9月19日

