京都の西芳寺をご存知でしょうか?
通称「苔寺」と呼ばれています。
京都にはたくさんの寺社仏閣がありますが、この苔寺は、事前予約をしないと入ることが出来ないんです。
ここでは備忘も含めて、予約方法や所要時間、近くの駐車場・駐輪場の情報などをご紹介します。
目次で気になるところから、のぞいてみてください!
苔寺とは
正式名称は「西芳寺」
1994年に世界文化遺産に登録されています。
奈良時代、聖武天皇の詔により、行基が開山した古刹。
平安時代初期には弘法大師が一時住し、鎌倉初期には法然上人が中興して、浄土信仰の道場としたと伝えられている。
…足利義満をはじめ、ここを訪れて坐禅に励んだ人も多い。
茶室は千利休の二男少庵が桃山時代に建築したもので、明治維新の際に岩倉具視が一時隠棲したこともある。
(西芳寺の案内書より抜粋)
私が訪れたのは10月の初旬。
紅葉にはまだ早いですが、
入り口へ行くまでに、色づいたもみじが迎えてくれました!
川沿いに真っ直ぐ、写真の奥へ進んで行くと、100mほどで正門に到着します。
予約方法:ハガキ・ネット
参拝には、事前予約が必要です。
方法は2つ。①オンライン か ②往復はがき
以前は往復ハガキのみでしたが、オンラインでも予約できるようになりました!
ここではオンラインでの申込み方法を記載していきます。
私が申し込んだ10月初旬時は、初回は9:30から30分きざみで、13:00までの中から時間を選べました。
日にちや曜日によって、異なるようです。
(11月初旬の土曜日では、申込み可能な時間は10:00~11:30となっていました。)
一度に登録出来るのは二人までです。
また二人では空きが無くても、一人なら空いている回もありました。
今回は初回の9:30で申し込み。
登録完了後、自分が登録したアドレスに、案内メールが届きます。
9:30開門の場合、二時間後の11:30が閉門です。
二時間あれば、十分じっくり見て回れます。
当日:受付け
予約した時間になるまで、お寺内には入れません。
それまでは門の向かいあるスペースで待つことができます。
【西芳寺参拝者 専用待合所 の案内】
私は今回9:30入門の回を申し込みました。
9:20に門に到着すると、既にベンチで待っている人たちが。
【専用待合所】
*写真赤丸の所に、ベンチがあります。
受付け時間の5分前くらいに、お寺の方が出てきて説明書を渡してくれました。
(英語ver.もあります。)
そして入門の時間になり、受付け開始です。
氏名と、予約時に発行された5桁の番号を伝えます。
2023年10月7日の時点では、受付時に現金を支払いました。
※現在 オンライン予約の場合は「申込時オンライン決済」に切り替わっています。
(往復ハガキの場合は、当日現金で支払います。)
一人4000円です。
【入り口】
入口で受付けに並びます。
上の写真は私が帰る時、11時頃の写真です。11時開門の受付では、沢山の人が並んでいました。
門を入った所で、一組ずつ受付けしていきます。
受付けでは「西芳寺のひととき」という案内書と、写経用の筆ペンをいただきました。
まず本堂で写経をして、その後にお庭を見学します。
写経体験
受付後、本堂にてさっそく写経体験です。
・写経は「延命十句観音経」です。15~20分ほどで取り組んでいただけます。
・椅子席もございますが、席の予約は承っておりません。満席の場合は順次ご案内いたします。(西芳寺の案内メールより抜粋)
写経の説明の紙も渡されます。英語でも説明もあります。参拝客の半分くらいは、外国の方でした。
堂内は撮影禁止です。
【遠巻きに撮影したお堂】
お堂内では、畳に直に座って、写経を行います。
お堂の縁側に椅子席が準備されており、椅子に座って写経をすることも出来ます。
今回私は、椅子に座って行いました。
般若心経のように長い写経ではないので、丁寧に書いて15分ほどで書き終わりました。
シン..と静かなお堂内。
久しぶりの写経で心が洗われました。
本堂に納めても、持ち帰ってもOKです。持ち帰る場合は、丸めておく用に輪ゴムがもらえました。
お庭
お庭はとても見応えがあります。
庭内にはせせらぎもあり、お庭の奥の方には数席ベンチがあります。
流れている水の音を聞いているだけで、とても癒やされます…
少し木々も色づいていました。
苔の道
(こちらは通ることはできず、じっくりと苔を眺められます)
休憩所
写経を行うお堂とお庭の間に、休憩所があります。
ベンチや自動販売機があり、ベンチには、バスの時刻表やタクシー情報が置いてありました。
至れり尽せりです。
【バスの時刻表】
京都行きのバスは、土曜・休日の場合、7時〜18時の間に1~3本出ているようです。
四条河原町へのバスの方が本数が多く、土曜・休日の場合、6時〜20時の間に1~3本出ていました。
【タクシー電話番号】
- MKタクシー:075-778-4141
- ヤサカタクシー:075-842-1212
- 第一タクシー:075-391-4343
***
休憩所には手洗い場もあります。
なんとこの手洗い場には、「スマホ除菌」もついているんです!
洗い場の右側の隙間にスマホを入れたら、自動で中に入っていきます。
そして30秒ほどで、除菌されて出てきます。
「スマホも洗えますよ」と、住職の方に教えていただきました。
言われなければ確実に気づかなかったです。
住職さんは
「もしかしたら出てこないかもしれません。。」
と、冗談も言われていました(笑)
駐輪場・駐車場
【駐車場】
近くには「タイムズ鈴虫寺第3」があります。
そこから苔寺までは、徒歩約2分です。
直ぐ近くに車を停められるので、便利ですね
ただ駐車台数は多くないので、電車&タクシーなど、公共交通機関が良いかもしれません。
【駐輪場】
西芳寺に駐輪場はありません。
自転車で行きたい場合は、最寄り駅である「松尾大社駅」の近くにある24時間駐輪場に停めることが出来ます。
12時間以内は100円。以降8時間毎に50円かかります。
松尾大社駅から苔寺へは、約1.4km。
歩くと約18分ほど。バスを使えば、約8分です。
決して近くはないですが、どうしても自転車で行きたい!
という方にはこの方法があります。
まとめ・感想
西芳寺は一昨年の冬ぶり、二回目の訪問です。
(前回は冬の参拝として、お庭拝観の代わりにお堂内の堂本印象の襖絵が公開されていました。
襖絵は色鮮やかで美しかったです。)
写経も合わせて4,000円。決して安くはないお値段。
しかし事前申込み制なので ごみごみした感じは受けず、ゆったり過ごすことができます。
町中の喧騒から離れて、静寂の中で過ごすことが出来る、極上の一時でした。
なんとアップル創業者、故スティーブ・ジョブズ氏も、何度か訪れているそうです。
***
毎日の生活に少し疲れた方、自分自身を見つめ直したい方など、訪れてみてはいかがでしょうか??
本記事がお役に立てば幸いです。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
奈良の明日香村のある、橘寺でも写経をすることが出来ます。
レンタサイクルで橘寺などを巡った際のレビューも書いていますので、ぜひ読んでみてください。
▶︎レビューはこちら
アクセス
公共交通機関での行き方は、主に二通りあります。
- 京都駅から 京都バス73系統もしくは83系統乗車、「苔寺 鈴虫寺」行き 終点の「苔寺 鈴虫寺」にて下車し、徒歩2~3分(乗車時間約1時間)
- JR嵯峨嵐山駅から、タクシーで約10分
西芳寺(苔寺)
住所:〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56