【読書レビュー】犬山紙子さん「私、子ども欲しいかもしれない。」生涯独身・結婚・子育て どれを選んだって間違いはない。

読書:小説&エッセイ

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~妊娠・出産・育児の“どうしよう”をとことん考えてみました~

結婚して早1年。有難いことに周りからの「子供は?」プッシュはないけれども、自分たちは果たして子供が欲しいのか…?
絶対ほしくない訳でもなく、絶対欲しい訳でもない、中途半端な状態。

でもそんな風に考えている人たちって、意外と少なくないみたい。

本書ではコラムニストの犬山紙子さんが、子どもがいる人・いない人・子育てを終えた人…
様々な状況にいる人にインタビューをして、妊娠・出産・育児についての考えをまとめた本。

まさに今の自分が求めている本でした。

本書の目次

第一章 私、子ども欲しいかもしれない

・私、子ども欲しいかもしれない
・子どものいない友人たちに話を聞いてみた
・実際のところ仕事復帰と保育園問題はどんな感じなのだろう
・出産後もすぐ働きたいけど、子育てサービスってどこまで使えるの!?
・子どもを産んだあと、夫との関係ってどうなる?
・子どもと親の人生は別なんだと、友達に教えてもらった

第二章 私、妊娠したけど、どうしよう

・犬山、妊娠しました。2016年8月
・妊娠7か月半、私はただの犬山紙子のままです 2016年11月
・妊娠中の本音を聞いてみました!


第三章 いろいろな人の話を聞いて、子どもを産むことをもっと考えたい

・子どもを持たない人生について知りたい
・アンケート
・「専業主婦」について知りたい
・アンケート
・同性愛の人はどんなふうに子育てをしているのか知りたい

第四章 私、子ども産んだけど どうしよう

・子どもを産んだ朝
・子育てを終えたセンパイ、山瀬公子さんの話

要約

印象的な言葉をピックアップ。

▶︎会社復帰したら、仕事が暇すぎて死ぬ
…(育休後に)同じ部署に戻ってみたら、仕事が何もなくなって……
それが一番辛いです。…ここでどう踏みとどまるかって、本当に悩みます。

*大手企業勤務のKさんの話。
忙しすぎるのも辛いけど、何もやることが無いのも、同じくらい、いやそれ以上に辛いと思う。子どもを産む前とは環境も変わるし、周囲からの扱いも変わる場合があることを知る。

▶︎「1人の人間として、私はこの子をサポートしていきたい」

「一番大事なのはお母さんの笑顔。笑顔でいられる環境にしな」


▶︎妊娠後、二つのどうしよう:保育園と仕事。
・0歳児の4月の第一次選考は、入園希望の子どもの約半数が保育園に合格できるビッグチャンス。それを逃すと入りづらくなる。
早生まれは損だというのは本当だった。

・フリーランスの犬山さん。保育園うんぬんの前に、出産後仕事がまたくる保証はない。

*地域によって大きな差があるけれど、出産後にまず保育園に入れるのも難関だとはよく聞く話。そして保育園に入れるには、両親の仕事内容によって、ポイントが変わってくるのだそう。

日本はなんて子育てしにくい国なんだろう。。なんて悲観する。でも日本脱出しない限り、日本に住み続けるのならば、嘆いておらずに生き抜く方法を探すしか、道はないと思う。

▶︎みんなと同じにゾッとする
子どもをもたないSさんの話を聞いて犬山さんのコメント。

「Sさんのように自分の考えがはっきりしていて、みんなで同じことをやるという環境が合わない人や、団体行動が苦手という人は、けっこういると思う。
子どもがいると、学校行事には否応なしに参加しないといけないし、それが嫌で子どもを作らないって人もいるだろうな。

でもSさんみたいなタイプ、私の周りにも実は多いけど、彼女たちは意外と自分と似たような考えのママ友を作ったりもしている。ママ友に関しては、世間のネガキャンが酷いなあと思うこともある。…同じ境遇で悩みを分かち合える大事な友人になることもあるんじゃないかと思う」

*私もSさんの気持ちがすごく分かるだけに、犬山さんの言葉で少し楽になった。
そうか、同じように集団行動が苦手なママさんもいるのだな、と。


▶︎キャパが広がる
子育てを終えたセンパイ、山瀬公子さんの話:
「だから2人目を産むのは絶対大変だけど、なおさらやってみようかなと。
だって、好きな仕事をして2人の子育ても楽々できちゃったわってことになったら、
自分のキャパが広がるでしょ」

*2人目を産むかどうかも、1人目と同じくらい悩むものだそう。
犬山さんが大ファンというデザイナーの山瀬さんのお話を聞いて犬山さんが驚くのと同様に、私も「キャパが広がるかぁ…」とかなり印象的な言葉だった。

今は自分が働くだけでも大変で、子どもを産んだら更に大変なのは目に見えているんだけど、確実に自分のキャパは広がるだろうな。

▶︎親は待つもの。
放任でも監視でもなくて。
その子のやりたい気持ちを大切にして、やってみてどうだったか自分で考えてもらって。

*この言葉もスッと自分の中に入って来た。
私の親も、(たいていは)私のやりたいことをさせてくれたし、私が聞く準備が出来ていない時は、何か押し付けるように話してくるのではなく、待ってくれていたなと思う。
そういう所に、私も特に感謝している。(ちゃんと言葉にして両親に伝えたことはないけれど) 

まとめ

最後に犬山さんが
「どんな生き方を選んだってそこには自分のしたいことが詰まっている」と触れている。

本書を読んで、やっぱり子どもが欲しい!となったわけではないが、色んな考え方があるし、どの選択肢をしても幸せになれるなって、思えるようになった。

そう思えただけでも、この本を読んで良かったなと思えた。

読書レビュー2023/3/11

書籍紹介

著者:犬山紙子 (いぬやま・かみこ)
1981年生まれ。コラムニスト、イラストエッセイスト。
ニート時代に出会った“美人なのに恋愛下手な友人たち”を描いたブログを書籍化した
『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。
執筆の他にテレビ、ラジオでも活躍。2017年に長女を出産。

発行:株式会社 平凡社
発行日:2017年6月21日

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プロフィール

関西在住の30代OL。
「やりたいことが多くて時間がない!」
そんななかでミニマリズムなど通して時間を捻出し、
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