コーチングって難しそう。
コーチングってどんなスキルを使うの?
という疑問はありませんか?
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「新 コーチングが人を活かす」
コーチングではどんなスキルを使うのか、分かりやすく紹介されている本です。
ここでは備忘も込めて、「新 コーチングが人を活かす」を読んだ感想と、印象的だった言葉を抜粋・記載していきます。
本書では全部で62のスキルが紹介されています。
各スキルは4ページにまとめられており、うち1ページはイラストなので、かなり読みやすいです。
「そもそもコーチングってどんなもの?」という初心者の方にもおすすめの本です。
目次で気になったところから、読んでみてください!
本書の目次
はじめに――刊行20年の大幅改訂にあたって
Lesson1 相手と自分の発見をうながす
Lesson2 相手と信頼関係を築く
Lesson3 目標達成に目を向ける
Lesson4 視点・切り口を変える
Lesson5 主体的な行動をうながす
Lesson6 コーチングの達人に向けて
Lesson7 チーム・組織に対話を引き起こす
本書活用のガイド――こんな場合はこのスキル
要約
特に印象的だったところを、要約・抜粋していきます。
コーチングの本質は”未来を創り出す主体的な人材を創る”こと
Lesson1 相手と自分の発見をうながす
skill06
沈黙を効果的に活用する
point:「ゆっくり考えて。黙っていますから」と伝えれば、沈黙は怖くない。
クライアントが答えにつまったとき、こちらが気を使って話し続けるのも、
ひたすら無言で待っているのも、どちらにしてもクライアントは考えづらくなります。
「ゆっくり考えてください。黙っていますから」と一言いえば、クライアントは安心して、考えられるといいます。
skill07
“きっと見つける”と相手を信頼する
point:答えは必ず相手の中にあるという信頼を持って待つ
skill11
“究極の質問”をつくってみる
point:究極の質問で自分や相手を追い込むことで、視野を広げ、新たなアイデアを見つける
例えば…
・時間がルーズな部下に以下の質問を投げかける。
大切な契約に向かう途中、電車が事故で止まってしまった。
1分でも遅行したら契約は破棄され、あなたは解雇される。
そういう局面でどうしますか?
Lesson2 相手と信頼関係を築く
skill18
“4つのタイプを知る”
自分と相手のタイプを知って、おたがいのいい部分を活かし、可能性を広げる
タイプ別・相手のいい部分を活かすには?
- コントローラー・タイプ:こちらからコントロールしない
- プロモーター・タイプ:自由な環境を与える
- アナライザー・タイプ:ペースを合わせる
- サポーター・タイプ:十分に評価を与える
私は人に指示をされるよりも自分で決めたい方なので、
1.コントローラー・タイプの要素があるかなと思いました。
Lesson3 目標達成に目を向ける
skill23
not want いやなことを30分話す
point::いやなこと、やりたくないことを徹底的に話すと
やりたいことが浮かび上がってくる
「好きなことは何?」と聞くよりも、
意外と嫌いなこと・いやなことの方が、思いつきやすそうです。
skill25
価値に合う 行動を見つける
point:価値に合う行動は、自然に無理なく続けることができる。
勝ちに合う行動で楽しく目標達成に向かう
以下の中から自分にしっくりする言葉ベスト3を選んでみてください。
・探求する ・冒険する ・優雅である ・輝いている
・触れ合う ・共にいる ・影響する ・勇気づける
・極める ・卓越している ・奉仕する ・サポートする
・創造する ・工夫する ・遊ぶ ・指導する
・説明する ・勝つ ・達成する ・気づく
・観察する ・洞察する ・支配する ・説得する
・つながっている
わたしが一番しっくりくるのは「冒険する」。
あとは同列2位で「輝いている」「遊ぶ」と「勇気づける」。
(3つにしぼれませんでした..)
目標達成のための行動はできるだけ”その人が価値を置いているもの“、
いい換えれば自然に楽しんでやれるような行動であることが望ましい
Lesson4 視点・切り口を変える
skill34
妥協・未完了・境界線 新しい切り口を与える
point:耳慣れない”切り口”を投げかけることで
盲点に気づき、新たな可能性を見つけることができる
Lesson5 主体的な行動をうながす
skill41
失敗する権利を与える
point:失敗経験は、成長するために不可欠。
失敗する権利を与え、自発性をうながす
私もついつい失敗を避けようとしてしまいます。
でも最近失敗を怖がって、挑戦すらしてないんじゃないか…?
自分自身に思わずといかけてしまいました。
Lesson6 コーチングの達人に向けて
skill48
理想のコーチになりきる
point:理想のコーチをありありとイメージし、それになり切って1日を過ごしてみる
あなたの理想のコーチとは……?
- どんな視線を周りに投げかけていますか?
- どんな声のトーンでしゃべりますか?
- どんな歩き方をしますか?
- 立っているときのしぐさはどうですか?
など…
自分の理想になりきる。
コーチングに限らず、なりたいセルフイメージを持つことは大切だなと思います。
skill53
相手の上や下に立とうとしない
point:人の上にも下にも立たず、フラットで静かな心を保つ
Lesson7 チーム・組織に対話を引き起こす
skill61
対話を起こす環境をデザインする
point:対話せずにいられないような設備や環境をデザインする
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例えばリーダーたちの会議。
大きなテーブルで相手との距離も遠く、無言になってしまう
それならいっそ、ぎゅっと小さなテーブルにして相手との距離を狭くして
会話が生まれやすくする。
コロナ渦では密になるので難しかったですが…
アフターコロナの今なら、これは妙案だな!と思いました。
skill62
おたがいの違いを愛する
point:おたがいの違いを愛することから物事への新たな洞察が生まれる
最後のスキル「おたがいの違いを愛する」がとてもいいなと思いました。
考えを同じにする必要はなくて、
ただ考えの違う相手を受け入れ、理解しようとすることが大事だと思いました。
まとめ&感想
本書はかなり読みやすく、今までなんとなく「難しそう…」と思っていたコーチングに対するハードルを下げてくれました。
特に印象的なスキルは以下3つです。
- skill23 not want いやなことを30分話す
- skill48 理想のコーチになりきる
- skill62 おたがいの違いを愛する
特にskill48の「理想のコーチになりきる」。
目指したい目標を明確にもって、自分がすでにそうなっているようにセルフイメージを持つことが大切だなと思いました。
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本記事がお役に立てば嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
書籍紹介
タイトル:新 コーチングが人を活かす
著者: 鈴木義幸(すずき・よしゆき)
価格:1,600円+税
ページ数:292ページ
発行:株式会社ディスカバー・トゥエンティワン
発行日:2020年6月30日