【読書レビュー】「ChatGPT時代の文系AI人材になる」図解有りでわかりやすい神本!

読書:ビジネス
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ChatGPTを使いたいけど難しそう…

と思うことはありませんか?

私はバリバリ文系ですが、便利・ラクになることがが大好きです。
最近話題のChatGPTについて知りたい!と思い

のぐりゅうさんこと野口竜司さんの最新著書、
ChatGPT時代の文系AI人材になる AIを操る7つのチカラ』を読んでみました。

ちなみに余談ですが、私は『文系AI人材になる』(野口さん著書)についての野口さんのweb講演を聴かせてもらったことがあります!

***

ChatGPT時代のAIは「ことばで動く」ので、文系人材でも自由自在に操ることができます。」という野口さんの言葉にあるように

この本は、ChatGPTなど最新のAIではプログラミングなどは不要、文系人間でもChatGPTを使いこなせることを教えてくれる本です。

文章だけでなく、図やグラフがたくさん盛り込まれているので、視覚的にも理解しやすいです。

文系にも分かりやすく書かれた神本だと思います。


備忘も込めて、印象的な言葉などを抜粋、紹介していきます。

目次で気になったところから、読んでみてください!


本書のくわしい目次

本書の目次は細かく分かれているので、
気になったところをかいつまんで読んでも、十分役立つと思います。

序章 GPT時代が到来! ヤバい知的生産革命
世界中を驚かせた「ChatGPT」
ChatGPTだけじゃない!? 「AI群雄割拠時代」へ
GPTがこなせる「知的タスク」はどんなもの?
GPT時代のAIは「ヒトの気持ち」をどこまで読める?
言語AIだけでなく「創るAI」も続々登場
知的生産革命が起こる「GPT時代」をどう乗り切るべきか

第1章 文系のためのシン・AIキャリア
ホワイトカラーの仕事を変える「働くAI」がやってきた
GPT時代に職を失わないように
文系のためのシン・AIキャリアを作ろう
GPT時代の文系AI人材に必要な「7つのチカラ」
今の自分の「AI活用マインド」は?

第2章 GPT時代のAIの「キホン」を丸暗記
GPT時代のAIの「すごさのキホン」を知ろう
GPTの「ここまでできる」を知ろう
「生成AI」のキホンを理解する
“出る順”でキホン用語を押さえる

第3章 GPT時代のAIの「仕組みをザックリ」理解する
GPT時代のAIは「どうやって生まれた」のか?
GPTは「大規模学習技術とヒトのフィードバック」で大きく成長
GPTの「仕組み」を知っておこう

第4章 GPT時代のAI企画力を磨く
GPT時代のAIを使った「企画を立案」する
手始めに「身近なタスク」の洗い出しから
「5W1H」フレームワークで解像度上げ
「100本ノック with GPT」でアイデア量産と解像度上げ
「7Rプロンプト」で実現性の確認
「ISSUEマップ」で重要度×実現性の確認
「日本の仕事ライブラリ」からアイデアを探す

第5章 AIプロンプト力を上げる
「みんなの必須スキル」プロンプト力
良いプロンプト・ダメなプロンプト
プロンプトは「3つの型」を使い分ける
文系AI式「7Rプロンプト」フレームワーク

第6章 AIマネジメント力を身につける
GPT時代のAIを「マネジメント」する
「AI操作力」を伸ばす7つのTips
「AI導入力」を伸ばす

第7章 最新のAI事例をトコトン知る
事例を学んで、自分の仕事に活かしていこう
<業界・業種別に50の事例を紹介>


要約

ここでは特に なるほど!と思った点を、要約・抜粋していきます。

序章 GPT時代が到来!ヤバい知的生産革命

野口さんは「言語AIが「できないはずの知的タスク」を軽々と」出来るようになったと言います。

なお業務タスクを行うAIを「業務実行AI」、対話タスクを行うAIを「対話エージェントAI」と呼んでいます。

業務タスクの例

  • 情報収集と整理
  • 分析と評価
  • アイデア出し・創作
  • プログラミング


対話タスクの例

  • 問合せ対応
  • 雑談・会話
  • 確認・調整
  • 情報伝達


第1章 文系のためのシン・AIキャリア

GPT時代※に職を失わないように

▶「AI失職」が加速

GPTの登場によりアメリカの労働人口の
・約80%は 仕事の10%に影響
・約19%は 仕事の50%以上に影響

一部の人には、仕事にかなり影響するんですね。。

※GPT時代
ChatGPTとはOpenAIによって開発された大規模AI「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)を基盤としたチャット型サービスの名称。

それ以外にもGoogleのBard、その他海外の MetaAI、Baidu百度、日本国内の国産言語AI、HyperCLOVA、ELYZA Brain など様々あり、「AI群雄割拠時代」となっている。

本書ではChatGPTを含む関連AI群を「GPT時代のAI」と表現しています。


▶「AIを操るチカラ」×「ジブンの得意」=「ヒトの強み」

本格AI社会において職を失わないためには、ただ「AIを操るチカラ」を身につけるだけでは不十分。

大切なことは、「ジブンの得意」をしっかりと伸ばしていくことです。

「ジブンの得意」を追求し、汎用的なAIでは再現できないようなレベルまでスキルを磨くことが重要です。

と野口さんは言います。

ここが一番知りたかったところかもしれません。AIを操れるだけでなく、ジブンの得意を知って、活かすことも大切なんですね。


GPT時代の文系AI人材に必要な「7つのチカラ」

「ChatGPTが登場し社会が大きく変わる中、わたしたちはどんな備えをすべきか?」
という問いに対して野口さんは、「7つのチカラ」を提示しています。

「7つのチカラ」

  1. AI活用マインド
  2. AIキホン理解力
  3. AI仕組み理解力
  4. AI事例収集力
  5. AI企画力
  6. AIプロンプト力
  7. AIマネジメント力

本書では「7つのチカラ」が一つ一つ丁寧に解説されています。



第2章 GPT時代のAIの「キホン」を丸暗記

GPT時代のAIの「すごさのキホン」を知ろう

GPTの「3つのすごさ」を理解しよう

  1. 人間に寄り添う力
  2. ゼロショット性能※
  3. 専門知識

※ゼロショット性能:AIが素の状態で(個別に学習せずに)タスクを対応できる力

今までのAIとはすごさが違うんですね。



第3章 GPT時代のAIの「仕組みをザックリ」理解する

GPT時代のAIは「どうやって生まれた」のか?

「大規模は正義」の法則で生まれたGPT

GPT時代のAIは「超大規模データ×超大規模演算」をもとに生まれています。


GPTの「仕組み」を知っておこう

仕組みの基本は「次にくる言葉の予測

例:「赤りん」の後に続く言葉は?
という問いかけがあったら答えは「ご」となります。
また「むかしむかし」の次に来る言葉は何か?
なら「あるところに」が次に続く確率が高い。

「次にくる言葉としてもっとも適切なものはなんなのか?」を壮大なスケールで行っている。

GPTの仕組みが「次にくる言葉の予測」

というのはまったく知らなったです!!

「専門家」になりきると精度アップ

(GPTに指示を出すときに)「あなたは〇〇のプロです」といった1文を添えるだけで、精度が大幅に上がることがある

これは私もChatGPTを使う時に取り入れるようになりました。英訳・中国語訳で使うことが多いので、「あなたはプロの英語翻訳家です」など入れて使ってみています。



第4章 GPT時代のAI企画力を磨く

GPT時代のAIを使った「企画を立案」する

企画つくりはアンラーン※から。

※アンラーン:これまでの常識を忘れる

GPTの登場前は、言語AIの能力が未発達だった時期がありましたから、そのときの企画は良い内容であっても実現可能性が低いものが多い傾向がありました。

逆に今は、思いつく企画の多くが実現可能性が高いことが多いです。


過去の常識にとらわれず、「アンラーン」することで、新しい視点から自由に企画を練ってみてください。

キーワードは「アンラーン」ですね。

「かゆいところに手が届かない…」という今までのAIとは全く違うことを理解しておく必要があるんですね。
今までの常識に捕らわれないことが大切そうです。

手始めに「身近なタスク」の洗い出しから

難しく考えず「身近なタスク」から考え始める

「AI企画メソッド」を使う前に ウォーミングアップとして、手始めに自分の「身近なタスク」からAIの活用アイデアを考えてみましょう。

私は営業事務をしています。同じ作業の繰返しなども多いので、一度業務の洗い出しをしてみます!


「5W1H」フレームワークで解像度上げ

「身近なタスク」からAIのアイデアを洗い出してみたら、アイデアを「解像度の高い企画」へと引き上げていきましょう。

その際に役立つのが、「AI企画の5W1H」フレームワークと言います。

「AI企画の5W1H」フレームワーク

ISSUE:AIで解決したい課題

  1. 誰のためのAIなのか(WHO)
  2. なぜAIが必要なのか(WHY)
  3. どのデータを参照するのか(WHICH)
  4. どこのAIで行うか(WHERE)
  5. どんなAIなのか(WHAT)
  6. どう分業するか(HOW)



「7Rプロンプト」で実現性の確認

企画段階で「プロンプト※」も考案しておこう

※プロンプト:生成AIへの指示や質問のこと

考えた企画が実現可能か確かめるために、プロンプトですぐ試すことが重要、と野口さんは言います。
そして「どんなプロンプトを書けばよいか迷った際は、「7Rプロンプト」を活用してみてください。」とも。

7Rプロンプト※

※7Rプロンプト:AIに指示を送る際に漏れがないようにするための方法。

入力

Request(依頼)を出す
Role(役割)を決める
Regulation(形式)を指示する
Rule(ルール)を定める
Review & Refine(評価・改善)を求める
Reference(参照知識・例)を与える


出力


「ISSUEマップ」で重要度×実現性の確認

企画を実行に移すにあたっては、
抱えている企画アイデアの中からさらに絞り込みを行う必要がある。

絞り込みには「重要度」と「実現性」の2つの観点を使う。



第5章 AIプロンプト力を上げる

「みんなの必須スキル」プロンプト力

プロンプト力=「AIをことばで操るチカラ

「指示上手=AI活用上手」

プログラミングよりもプロンプト!?

プログラミングの基本的な理解は、基礎教養として重要な知識であることは間違いありません。
しかし「AIをことばで操る」GPT時代においては、プログラミング能力の習得は相対的に減少するかもしれません。

言葉で動くAIと共生する未来を想像するならば、プログラミングよりもAIを操る「プロンプト力」を磨くべきであることが、自然なことだと感じていただけるのではないでしょうか。

あんなに声高に言われていたプログラミング学習の必要性があっという間に低くなってしまった。。本当に将来は不明確で不確実ですね。(それがまた面白いのですが)

精度を上げる「魔法のキーフレーズ

  • 「小学生でもわかるように」
  • 「その理由も添えて」
  • 「ステップバイステップで」
  • 「最良の手順をまず考えてから、その手順通りに実行してください」
  • 「良い出力のために必要なことを私に質問してください」
  • 「自信がなければ答えないでください」
  • 「間違ったら大変なことが起こるので慎重に」
  • 「良い出力になるプロンプトに書き替えて」

私はブログを書くために使っている ”Wordpress”(ブログを書くためのソフトウェア)で、設定方法など分からないことが良くあります。
そんな時に使っているのがChatGPT。

しかしいまいち知りたい回答が出てこないことも。

今度は「良い出力のために必要なことを私に質問してください」などのプロンプトを入れてみようと思います


第6章 AIマネジメント力を身につける

GPT時代のAIを「マネジメント」する

2つの「AIマネジメント力」

  • AI操作力
    →AIの能力を十分に引き出し、開花させるスキル。
  • AI導入力
    →AIを業務に導入し、定着させるスキル


第7章 最新のAI事例をトコトン知る

ここではさまざまなAI事例が紹介されています。

特に気になったAIを4つ紹介します。

  1. エンタメ・メディア
    歴史上の偉人との対話が可能なSuperchat、ChatGPTを搭載
    :Gorilla Technologies(イタリア)

  2. 人材・教育
    マイナビ、国産AIをカスタマイズし 原稿作成を効率化
    :マイナビ(日本)

  3. 人材・教育
    Duolingo、GPT-4採用で英会話AIを強化
    自然な会話練習が可能に。
    :Duolingo(アメリカ)

  4. 車・交通
    Booking.com、 GPT搭載の旅行計画ツールで直接予約も
    :Booking.com B.V.(オランダ)

3. Duolingoが一番気になりました。
「マンツーマンのようなロールプレイで語学学習が可能」なんだそうです。
私自身も英語や中国語を勉強しているので、試してみたいと思いました。


まとめ&感想

私が特に印象的だったのは2つです。

1. 企画つくりはアンラーンから

過去の常識にとらわれず、「アンラーン」することで、新しい視点から自由に企画を練ってる

2. 「みんなの必須スキル」プロンプト力

プロンプト力=「AIをことばで操るチカラ
「指示上手=AI活用上手」

プログラミングよりもAIを操る「プロンプト力」を磨くべき

今までの常識に捕らわれずにGPTの可能性を理解し、プロンプト力を磨いていきたいです。

本記事がお役に立てば嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

書籍紹介

タイトル:ChatGPT時代の文系AI人材になる 
     AIを操る7つのチカラ
著者: 野口 竜司(のぐち・りゅうじ)

価格:1,600円+税
ページ数:365ページ
発行:東洋経済新報社
発行日:2023年10月17日




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