【読書】「感覚過敏の僕が感じる世界」少し繊細な私が読んでみたら

読書:実用書

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私自身も頭痛持ちや疲れやすくたびたび体調不良になっています。
自分の症状を調べるなかで、「感覚過敏」という言葉を知りました。

他にも乗り物酔い、人混みで疲れる、イヤホンでのonline会議やモニターを見続けていると頭痛や吐き気、などの症状があります。。

さらに「感覚過敏」について理解を深めたいと思い、
加藤路瑛じえいさんの『感覚過敏の僕が感じる世界』という本を読みました。

本書を読んで、私の抱える過敏さはごく一部であり、
想像以上の困難を抱える方達の世界があることを知りました。

ここでは備考も込めて、印象的な言葉などを抜粋、紹介していきます。

目次で気になったところから、読んでみてください!

要約

ここでは印象的な言葉などを要約・抜粋していきます。

服が痛い

服とは痛いもので、それを人間は我慢してきているものだと思っていました。

みんな痛くないんだ!知ったのは中学1年生のときです。

そこまで繊細な人がいるのか、と驚きました。


テーマパークが苦手

これには同感です。
私の場合は、乗り物酔いすることと、人混みが苦手です。

学生のころ「USJで非日常を味わえる!」と言う友人に対して、
私は密かに「東南アジアのディープな市場とかに行く方が楽しいな」と思っていました。
(これは 感覚過敏とは別の 価値観ですが)


私にも当てはまる感覚過敏の症状

自分で自覚していた症状以外にも、以下は感覚過敏から来ているのだと、知りました。

・視覚過敏:「白い紙や画面がまぶしくてつらい」

・聴覚過敏:「目の前の人の声とまわりの声の音量が同じくらいに聞こえ、会話が聞き取りにくい」

私だけじゃなかったんだと知り、少し楽になりました。

本書を読んで、興味をもったもの

1. 筆者 加藤さんのお母さんがボランティアでされている「グリーフケア」というもの。
グリーフケアは、大切な人を亡くした悲しみに寄り添いサポートするものだそう。

初めて聞いたことばでした。

私も大好きだった祖父が亡くなった時は深い悲しみにおおわれて、しばらく立ち直れなかったので
グリーフケアというものに興味をもちました。

2. 視覚過敏の対策としてのカラーレンズを販売している「イノチグラス」さん
人によってまぶしく感じる色や、得意・不得意な色が違うそう。

私の頭痛や肩こりは、長時間パソコン画面を見つめていることも原因だと思うので、
使ったら少しは頭痛などに効果があるのかな、と思っています。

親が弱さを見せる

▶︎子どもが不登校になったときにおとなができること

「「学校くらい、いつでもなんとかなる」と思っていればなんとかなります。
無責任でしょうか?
道は、今見えていないだけで無限にあり、それは小学校や中学校に行かないくらいでは減らないはずです」

親が弱さを見せてくれるようになってから、
僕たち親子はいい関係になったと思います。


加藤さんが私立中学をやめるときに
「あなたの考えを尊重したいと思っているけど、その道を選んであなたが幸せになるかわからないから怖い」というお母さん。

その言葉を聞いて、親も不安でわからないことだらけなんだなと、
加藤さんは気持ちが軽くなったといいます。


二つのマインドセット

特に印象的なマインドセットが紹介されています。


▶︎感覚過敏のある子どもが将来のために準備すべきこと

「自分の困っていることを「困っている」と伝える力は必要だと言えます。」

「とにかく人はSOSを出さない。だから、僕は、まず自分が困っていることを伝えられるようになることが、感覚過敏だけでなく多くの困難をうまく処理できる秘策だと思っています。」これには大いに同感。察してもらうのは無理で、自分で伝えることが大切。

SOSを出せるようになるには、自分の弱さを見せたり助けを求めたとしても、
他人は自分が心配するほどに嫌な反応をしたり拒絶はしないというマインドセット
が必要です。

もう一つのマインドセットとして同時に、

人は期待するほどには、理解したり協力したりしてはくれないということ

を挙げています。

協力してもらえたら超ラッキーと、気楽に感じていることも大切だと。

この二つのマインドセット、心に留めたいと思いました。

まとめ&感想

著者の加藤路瑛さん。
本書発行時の2022年時点でまだ16歳。
にもかかわらず、起業をして会社を立ち上げ、「感覚過敏研究所」の所長をされています。

まだ10代にして、なんという行動力…!

しかし同時に、加藤さんにとってはそこまで生きづらい環境があり、
その経験が、加藤さんの原動力になっているんだろうな、と感じます。

本書を読んで、特に心に留めたいのは、二つのマインドセットです。
①「SOSを出せるようになるには:
「自分の弱さを見せたり助けを求めたとしても、
他人は自分が心配するほどに嫌な反応をしたり拒絶はしない」


② 「人は期待するほどには、理解したり協力したりしてはくれない
協力してもらえたら超ラッキーと、気楽に感じていることも大切。

私以上に繊細な方が、
必死でその環境を変えようと、周りに理解してもらおうとしている姿をみて
とても勇気づけられました。

少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本書を読んでみてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

書籍紹介

タイトル:感覚過敏の僕が感じる世界 
著者: 加藤 路瑛(かとう・じえい)

価格:1,800円(税込)
ページ数:220ページ
発行:日本実業出版社
発行日:2022年8月1日

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プロフィール

関西在住の30代OL。
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