とある大人の夏休み、明日香村へ日帰り旅。
遠方の両親(60代)と一緒に、飛鳥駅にてレンタサイクルを借りて、飛鳥時代の古墳やお寺を巡ってきました。
ここでは35度、夏真っ盛りの8月に、電動自転車で明日香村を爆走し
(気持ちは)飛鳥時代へタイムスリップした様子を、写真とともに紹介します。
※こちらは2023年8月初旬の情報です。
お出かけの際は、最新情報もあわせてご確認ください。
一般社団法人 飛鳥観光協会 サイト
飛鳥?明日香?
飛鳥も明日香も、どちらも「あすか」と読みます。
その違いは…?
調べてみると、以下の使い分けがされていました。
- 奈良県中部の地名は 明日香村
- 時代やお寺は、飛鳥時代、飛鳥寺
と使い分けられているそうです。
***
「アスカ」という名前の由来には諸説あるそうです。
そしてはるか昔、古事記・日本書紀・万葉集では「アスカ」として色々な漢字が充てられていたそうです。(明日香、飛鳥、安宿、阿須賀など)
「飛鳥」は古事記と日本書紀で多く表記されており、「明日香」は万葉集で多く登場するそうです。
※奈良ずけブログさんの以下記事を参考にさせてもらいました。
「飛鳥」と「明日香」の違いは?
自転車かバスか…
明日香村は何で巡ろう..?
*ここではバスではなく自転車での移動を決めた経緯を書いています。
レンタサイクルやバス情報などを知りたい方は、この項目は飛ばしてください。
***
いざ明日香村への日帰り旅行が決定。
次は明日香村内をどうやってまわるか。
私は生粋のペーパードライバー。
両親も遠方から近鉄で来るので、車の選択肢はなしです。
そこそこは高齢の両親も一緒だし、私も先月コロナに罹って若干病み上がりだし…
と、途中までは周遊バスで周る計画をしていました。
でも調べてみると、見どころはところどころビミョーに離れている。。
歩いて10分など、真夏に歩くのは大変。
しかし1時間に1,2本程度のバスを待っていると効率良く周れない。。
ということで、結局は 飛鳥駅でレンタサイクルを借りて、明日香村を巡ることにしました。
日焼け対策を万全にして。。
熱射病とか大丈夫かな…と心配もしましたが、後から振り返るとレンタサイクルにして大正解でした◎
(やはり暑かったですが…)
明日香村内の移動方法
1. レンタサイクル
飛鳥駅でレンタルすることが出来ます。
飛鳥駅で借りて、橿原神宮前駅で返却したかったので、
「明日香レンタサイクル明日香駅前営業所」でレンタルしました。
飛鳥駅を出て右手、150mほどの場所にあります。
私は事前にホームページにて、200円割引クーポンを入手しておきました。
明日香レンタサイクル ホームページ
料金 (全て1日料金)
- 自転車: 平日/900円 土日祝/1,000円
- 電動自転車:1,500円
- 原付バイク:2,000円
*前払い・現金のみ利用可でした。
利用後は、近鉄 橿原神宮前駅近くの「明日香レンタサイクル橿原営業所」で乗り捨ても可能です。
(追加で200円かかります)
レンタサイクルの受付では、分かりやすい地図をもらえました。
選択肢は 普通のママチャリと電動機自転車がありますが、私はだんぜん電動自転車 推しです。
明日香村内、意外と坂道が多いです。
電動だったので、スイスイ周ることが出来ました。
【レンタルした電動自転車】
日焼け & 熱中症 対策
日焼け対策として、アームカバー・サングラス・マスク・帽子を持っていきました。
帽子は登山用の紐のついたものを。
自転車で爆走すると、風で帽子が飛びそうになったので、紐付きで良かったです。
実は奈良でも熱中症警戒アラートが出ていたので、かなり心配していました。
熱中症対策としては、こまめに休憩と水分補給をする。
塩飴を舐める。
などをしました。
おかげで4人とも、熱中症にならずに帰ってこれました。
2. 周遊バス「赤かめ」
明日香周遊バスとして「赤かめ」が運行しています。
*お得なフリーきっぷ(1日・2日)も、飛鳥駅・橿原神宮前駅付近などで、販売しているようです。
飛鳥駅・石舞台古墳・飛鳥寺・飛鳥資料館・橿原神宮前駅 などを、周遊バスが走っています。
*それぞれ1時間に1,2本、運行しています。
今回私は、周遊バスを利用しませんでした。
しかし目当ての場所が点在しておらず、「飛鳥寺だけ行きたい」「石舞台古墳 一択…!」などなら、バスの選択肢もありだと思います。
明日香村公式ホームページ:赤かめ(周遊バス)
赤かめ(周遊バス):時刻表と路線図
散策コース&タイムスケジュール
ここでは明日香村内をどのようなタイムスケジュールで行動したか、記載します。
事前に各スポットで滞在する時間を決めていたわけではありません。
それぞれの気になる場所を言い合って、
「橘寺、石舞台古墳、飛鳥寺、甘樫丘は行こう」と話していた程度です。
実際には、
9:35に飛鳥駅到着〜明日香村巡り〜16:00橿原神宮前駅着
という感じです。
じっくり丸1日、明日香村を巡りました。
タイムスケジュールはこちら↓
タイムスケジュール
*明日香村内の移動は、全て電動自転車です。
*おおよその時間を記載しています。
9:35 近鉄 飛鳥駅 到着
9:45 飛鳥駅近くの「明日香レンタサイクル」で電動自転車をレンタルして出発
10:00 橘寺 到着
10:45 橘寺 出発
10:55 石舞台古墳 到着 近くの展望台へも。
11:30 農村レストラン 夢市茶屋 到着 (石舞台古墳 近く)
12:15 農村レストラン 夢市茶屋 出発
12:25 飛鳥京跡 到着
12:45 飛鳥京跡 出発
12:55 飛鳥寺 到着 蘇我入鹿 首塚も。
13:40 飛鳥寺 出発
13:50 甘樫丘 の駐輪場 到着。歩いて展望台へ。
14:00 甘樫丘 展望台 到着
14:15 甘樫丘 展望台 出発
14:20 甘樫丘 の駐輪場 到着。自転車で飛鳥資料館へ。
14:30 飛鳥資料館 到着
15:40 飛鳥資料館 出発
15:55 明日香レンタサイクル 橿原営業所 到着 自転車返却。歩いて近鉄 橿原神宮前駅へ。
16:00 近鉄 橿原神宮前駅 到着
見どころ (おすすめスポット)
今回私が訪れた場所を紹介します。
キトラ古墳にも行きたかったのですが、飛鳥駅から南に1kmほどと、他に行きたいスポットからは離れていました。
なので今回は断念しました。また次の機会に…
橘寺 (たちばなでら)
聖徳太子 誕生の地と言われている天台宗の橘寺。
お寺に行く手前の道には、お地蔵様がいました。
【二面石】
右側と左側、両方に顔が付いています。
飛鳥時代の石像物なんだそうです。
【写経】
ワンコインで写経も出来ました。
以前 京都 東寺で行った以来の写経。
外国の方向けに、書き方など英語での説明もありました。
般若心経ではなく短い言葉なので、書くのには5分もかからなかったです。
写真不可で、この記事もしばらくしてから書いたので、なんと書いたか忘れてしまいました(汗)
ただ心には刻まれたと信じています。
書き終わってから近くにある箱に500円を納めました。
久しぶりに持つ筆。(ペン筆でした)
下手くそだったのでもう少し上手に書きたいものです。。
(余談ですが、私は左利きです。子供の頃習っていた書道の大筆は右手、小筆は左手で書いていました。)
***
京都の苔寺(西芳寺)でも写経を体験することができます。
▶︎レビューはこちら
【橘寺 往生院内の天井画】
どの絵もきれいでした。
とくに心惹かれたのは梅の絵。(やはり日本人だからか…)
駐輪場近くにあるのは裏門(西門)。
正門(東門)からも写真を撮りました。
拝観料金(個人) (※2022年4月1日より料金が一部改定されました。)
大人・大学生…400円
高校生・中学生…300円
小学生:200円
石舞台古墳 (いしぶたい こふん)
日本最大級の方墳。
“蘇我馬子の墓” という説が有力だそうです。
石室の内部にも入れました。
内部ではスタッフの方に歴史的な説明もしてもらえました。
外、横から見た写真。
かなり大きいです。
飛鳥時代の人々はどうやって運んだのか…
料金(個人)
一般:300円
高校生以下:100円
近くの丘のベンチから、石舞台古墳の全容も眺められました。
こちらは古墳敷地内外なので、入場料金を払わずに見えます。
飛鳥宮跡 (あすかきゅうせき)
自転車で石舞台古墳から飛鳥寺へ行く途中、飛鳥宮跡へも寄り道しました。
※入場料不要です。
こちら元々は、伝飛鳥板蓋宮跡とされていたそうです。
板蓋宮(いたぶきのみや):
中大兄皇子(天智天皇)たちにより蘇我入鹿が暗殺された乙巳の変(大化の改新)の舞台。
しかし継続的な調査によって、複数の宮が継続的に置かれていたことが判明。
平成28年に、現在の “飛鳥宮跡” に名称が改められました。
特にこれといった建物などがあるわけではないですが…
この場所で昔 乙巳の変が起こったと思うと、感慨深いものがあります。
そして昔、中学か高校では 蘇我入鹿の暗殺=大化の改新 と習ったと思うのですが、変わったようです。
蘇我入鹿の暗殺=乙巳の変。その後に大化の改新が起こる なんですね。
(古い情報がアップデートできました◎)
飛鳥寺 (あすかでら)
蘇我馬子の発願により、6世紀末から7世紀初めに建てられた日本最古のお寺です。
重要文化財である銅造釈迦如来坐像は、通称「飛鳥大仏」。
仏様が少し首を左にひねっています。
和尚さんのお話曰く、聖徳太子 誕生の地である橘寺の方角を向いているそうです。
【飛鳥大仏】写真撮影OKでした
(暑い中自転車をこいで汗だらだらでしたが)
仏様を拝むと、いつでも涼やかで落ち着いた気持ちになれます。
拝観料(個人)
一般/大学生:350円
高校生/中学生:250円
小学生:200円
【飛鳥寺内の首塚の案内】
飛鳥寺の裏門を出て一分ほどのところに、蘇我入鹿の首塚があります。
飛鳥寺内にも案内がありました。(首塚の写真は撮り損ねました。)
甘樫丘(あまかしのおか) の展望台
飛鳥のランドマークである甘樫丘。
自転車を駐輪場において、軽くハイキング。
歩いて10分ほどで展望台に着きます。
ここから登っていきます。
ちょっと登っただけで、良い景色を眺めることが出来ました。
展望台からは、香具山や、先ほど見て来た飛鳥寺などが見れました。
ベンチもいくつか置いてあります。
もう少し涼しい季節なら、ここでおにぎりなど食べたいなと思いました。
ベンチの机には「飛鳥京絵図」が描いてありありました。
イラストとともに飛鳥時代の主要な出来事が紹介されており、とても面白かったです。
奈良文化財研究所 飛鳥資料館
当初は行く予定はなかったのですが
少し時間が余っていたのと、もう少し飛鳥時代のことについて知りたい!ということで
最後に飛鳥資料館にも行きました。
内部では飛鳥の歴史など、分かりやすく紹介されています。
庭園では須弥山石や猿石などのレプリカ。
ロビーでは古代飛鳥の模型も見ることができます。
少し遠くて行くのを断念したキトラ古墳。
(そもそも何なのか、知らなかったのですが、、“世界最古の本格的な星図” なんですね。)
その展示や説明もあったので満足です。
***
少し寄るだけのつもりだったのですが…
思ったよりも面白かったので、1時間以上滞在しました。
(父は暑い中のサイクリングで疲れていたようで、館内のベンチで座りながら寝ていました..zz)
拝観料(個人)
一般/大学生:350円
高校生/中学生:200円
高校生及び18歳未満 無料
その他情報
レストラン情報
石舞台古墳近くか、飛鳥寺近くにそれぞれレストランがあるので、タイミングが合うどちらかで食べようと思っていました。
今回は、石舞台古墳近くの 農村レストラン 夢市茶屋 で食べました。
混まないうちに少し早めのランチを…と思い、11:30にお店に入りました。
その時間でも既にお客さんも多くて、数席席が空いているのみでした。
(みんな考えることは同じなのかも。)
お店の前に駐輪場もありました。
1階はお土産などの売店コーナーで、レストランは2階です。
レストランは11時から営業。先払いでした。
(私たちは先に石舞台古墳に行ってから、レストランにいったので、
道路反対側の駐輪場に停めました。)
古代米御前(1,400円)を食べました。
からあげがジューシーで美味しかったです◎
他にも古代米カレーセット、古代米おにぎり、カフェメニューなどがありました。
コインロッカー
飛鳥駅と橿原神宮前駅のどちらにも、コインロッカーがあります。
私たちの行きたいコース的には、「飛鳥駅でレンタサイクルを借りて、橿原神宮前駅で自転車返却」というルートが便利でした。
なのでリュックなど、遠方から来た両親の大きめの荷物は近鉄 橿原神宮前駅のコインロッカー(改札内)に預けて、近鉄でそのまま飛鳥駅へ。
飛鳥駅で自転車レンタルして、橿原神宮前駅にて自転車返却
というコースを取りました。
【橿原神宮前駅、改札内のコインロッカー】
まとめ&感想 +おまけのかき氷(奈良駅)
今まで何度か東大寺や奈良公園などは行ったことがありますが、明日香村は初めてでした。
初・明日香村、予想以上に楽しかったです。
真夏で暑かったですが、自転車だったので小回りが聞いて移動が楽ちんでした。
のどかな風景の中で自転車を走らせて…
久しぶりに両親とも一緒だったので、小さい頃の夏休みに戻ったような気がしました。
また学生時代に歴史の授業でならった飛鳥時代や聖徳太子など…
実際のその場所におとずれて、当時の情景を想像してみたり。
歴史ロマンたっぷりの旅でした。
***
そして帰りには、近鉄奈良駅近くの「ことのまあかり」という喫茶店へ。
暑さで疲れた体を、ふわふわで冷たいかき氷で冷やしました。
ことのまあかり HP
ここまで読んでくださりありがとうございます。
夏の富山ではぷち滝行体験をしてきました。
こちらも良ければ読んでみてください。
明日香村へのアクセス (公共交通機関)
明日香村は近鉄 飛鳥駅が最寄駅です。
◆京都方面から…
近鉄京都駅から乗車して、橿原神宮前駅で乗り換え。飛鳥駅で下車。
所要時間:約1時間30分
◆大阪方面から…
近鉄あべの駅から乗車して、飛鳥駅で下車。
所要時間:約45分
詳しい行き方や、名古屋・関空からの行き方は、以下を参照ください。
明日香村公式ホームページ:電車でのアクセス