自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方
小山龍介
気楽だけれど、なかなか集中できない在宅勤務。
少しでも生産性を上げたい…ということで、本書を手に取ってみた。
本書の目次
第1章:環境設備ハック
集中力を高め、やる気スイッチを入れる
第2章:行動管理ハック
オン・オフを切り替え、アウトプットを最大化する
第3章:コミュニケーションハック
チームで連帯して、プロジェクトをスムーズに遂行する
第4章:情報整理ハック
情報洪水から身を守り、最新情報を手に入れる
第5章:メンタル&ヘルスハック
コンディションを維持し、最高のパフォーマンスを発揮する
第6章: 副業ハック
自分の可能性を広げ、新しい収入減を得る
要約
印象的な言葉をピックアップ。
▶脳の認知資源を浪費しない環境を作る。
・散らかった状態が目に入り続けると、脳の認知機能が枯渇して、集中力を失う。
・作業環境を整理すると、集中力と情報処理能力が改善。
*確かに家の机周りは、散らかりがち…
知らず知らずのうちに脳の資源を奪っていたのかも知れない。まずは整理をせねば。
▶リビングに「ゆらぎ」を与える
・在宅で..雑音がゼロという状況がかえって落ち着かない。
…丁度良い刺激、キーワードとなるのがゆらぎ。
e.g. 水の流れる音や波の音、暖炉の炎の揺れ。水槽、音楽。観葉植物もおすすめ。
*言われてみれば、これは納得。カフェとかって人の出入りがあったりするけど、
それが程よい刺激になってたんだなぁと。
まずは集中できそうなBGMをかけることから始めてみよう。
▶ポモドーロ・テクニック
・25分集中して、5分休みというルーチンを繰り返すというシンプルなもの。
・25分で訪れる締め切りが、仕事への集中力につながる。
・ポモドーロ:イタリア語でトマト。
ちょうどトマト型のキッチンタイマーで時間を測っていたことからその名が付いたそう。
*これが一番試してみたい!と思った。
あいにくうちのタイマーはトマト型ではないが、ポモドーロ・テクニック、実践してみよう。
▶午後三時に締め切りを入れる
・「時間的制約に身を置く」
・三時に必ず休憩を入れる=午後三時を締め切りと見立てて作業に集中できる
▶「時間の天引き」でパーキンソンの法則を避ける
・パーキンソンの第一法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
・この法則を在宅勤務に当てはめると…
プライベートな時間を含む「与えられた時間」をすべて満たすまで仕事が膨張する。
・そうならないように…貯金と同じように時間を「天引き」する。「自分へのアポ」を入れる。
*これは自分に当てはまりすぎてぞっとしたけれど、この概念を知れただけでも、この本を読んだ価値があると思った。
「自分へのアポ」、すぐさま入れようと思う。
▶教養を身につける散歩術
・専門性をもつことも重要ですが…教養が必要となる時代になってきた
・おすすめは、大型書店に行き、自分とは直接関係のない分野の棚を見て回る
*書店散歩は元々好きだったが、ついつい自分の興味のある分野 (ビジネス、小説、旅行、自己啓発系) に偏りがち。
サイエンスとか株、車・バイク雑誌とかものぞいてみよう。
▶在宅勤務に瞑想ワークスタイルを取り入れる
・GoogleなどのIT企業が取り組んでいるマインドフルネス。
・マインドフルネス:雑念を取り払って「今ここ」に集中するための方法。
・在宅勤務は周りに人がいないということもあって、瞑想をするのも簡単。
・呼吸法の基本は呼吸。まずはしっかりと肺の中にある空気を吐き出して、そこからゆっくり息を吸い込む。
*私も実は..昔インドで少し瞑想の修行をしたことがある。
(ヴィパッサナー瞑想と言って、10日間、人と話さずに、ひたすら瞑想するもの。)
そこでは10日間の修行が終わって日常に戻ってからも、朝晩1時間ずつ、瞑想を行うことが奨励されていた。
今ではすっかり忘れてしまい、1日5分も出来ていないけれど…
しばらく5分なり10分なり続けていた時は、頭がすっきりしていた気がする。
まずは1日3分から…スモールスタートで、また再開してみようと思う。
まとめ
コロナであっという間に普及したテレワーク。
家では集中できない…という人も多いようだが(私もその一人)、
在宅環境を整えて、家の中に「ゆらぎ」を作り、
ポモドーロ・テクニックと「自分へのアポ」を入れることによって、在宅でも最強な生産性を生み出すことが出来るかも知れない。
項目ごとに分かれており、各項目は数ページと短いので、目次を見て興味のある部分をパラパラと読むだけでもきっと、在宅勤務に役立つアイデアに出会えると思う。
読書レビュー:2023/2/14
書籍紹介
著者:小山龍介 Koyama Ryusuke
株式会社ブルームコンセプト 代表取締役
コンセプトクリエイター。1975年静岡生まれ
名古屋商科大学大学院准教授(ビジネスモデル論)など、多数兼任。
著書に『IDEA HACKS!』をはじめとするハックシリーズなど。
発行:東洋経済新報社
発行日:2020年7月9日