乾燥が気になる季節。
毎日保湿、していますか?
私は30年近くアトピーと付き合っています。
完治は諦めていたので今まで書籍などで、アトピーについて調べたことはありませんでした。
しかし30代になってからは、結婚・引越しなど環境の変化もあり、夜も寝付けないほどにアトピーが悪化。
日中も寝ている間も痒くて体中を掻いてしまう日々…
仕事や生活にも支障をきたすようになったので、色々と書籍を読んでみました。
その中で読んだ本書、「「保湿」を変えればアトピー治せる!」では、「保湿の大切さ」が説かれていました。
読んでみて特に参考になった点を、抜粋・記載していきます。
本書の目次
第1章 保湿は治療!
第2章 タイプ別最適な保湿方法
第3章 アトピー性皮膚炎の治療をあきらめていた人へ
第4章 アトピー性皮膚炎基本の知識
第5章 アトピー性皮膚炎治療の現在と未来
要約
印象的な言葉を抜粋、紹介していきます。
保湿やスキンケア
▶︎保湿剤の塗り方はマーキングで
(=塗る場所を囲むように、始めにチョンチョンと付けていく)
▶︎保湿剤を塗るタイミングはお風呂上がりがオススメ
▶︎オイルクレンジングやシートタイプは洗浄力が強く避けた方が良い
▶︎夏は特にスキンケアに注意。かいた汗をそのままにしておくと皮膚が悪化しやすい
私はオイルクレンジングでアトピーが悪化したことがあるので、
洗浄力が強いのは納得です。
病院の探し方
▶︎インターネットでの病院の探し方
(実際に病院に行って診断してもらうだけでなく、ネット診断も考慮する)
- 自分のライフスタイルに合っているか。
- 自分のゴールを達成してくれるか。
コロナで一気に広がった、zoomなどのオンライン通信。
オンライン診断も一案だと思います。
ステロイドの正しい使い方
▶︎症状を一気に断つ。
まずは3~5日で効くステロイドを選ぶ。
痒くない状態(コンフォートゾーン)が通常だと、脳に再認識させる
▶︎リアクティブ療法とプロアクティブ療法
- リアクティブ療法
症状が出てきたらステロイド&保湿剤を塗る。 - プロアクティブ療法
見た目が改善してもしばらくは塗り続ける(皮膚の下はまだ完治していないから)。
プロアクティブ療法が断然良い。
アトピーは症状を出さないのが原則。
例:生理で悪化するなら2日前から塗る、など。
私はまさにこの、「リアクティブ療法」をしていました。。
アトピーの要因と妊娠、子どものケア
▶︎アトピーが悪化する要因
- 遺伝や体質
- 生活環境(ダニなど)
- 日常生活の状況(寝不足など)
アトピーはアレルギマーチの入り口
アトピー→食物アレルギー→アレルギー性鼻炎→気管支
▶︎アトピーと妊娠
妊娠中の母親のアレルギー症状は、子どものアレルギー発症に影響があるとされる。
- 妊娠前にお母さんのアレルギー症状を0にする
- 生後7日目までに保湿剤を塗る
といった予防を実行すれば、アトピーになる確率を下げられる。
また症状が出ていないときにも、しっかりと保湿剤でケアすることで予防する。
▶︎妊娠前からお母さんをケア
お母さんが妊娠中にアレルギー症状がある場合、生まれてくる子どもがアレルギーを持つ確率が高くなる。
→妊娠前に徹底的に治療する。
- アトピー:
症状ゼロ。ゴールは保湿剤だけの状態に。 - アレルギー性鼻炎:
ダニの免疫治療法を終わらせておく(妊娠したら継続)。 - 花粉症:
スギ花粉の免疫治療を終わらせておく(妊娠したら継続)。 - 喘息:
LABA(気道を広げる薬)を併用しない吸入ステロイドを1日2回投与して症状がまったくない状態にする。
→そしてアレルギーのない状態で妊娠してもらう。
妊娠中はお母さんのストレスを軽減し、喫煙も止め手もらう。
次に乳酸菌の摂取を行ってもらう。
▶︎子どもは生まれてからすぐのケアが大切
アトピーリスクが高い子(両親のいずれか、もしくは兄弟がアトピー)は、生まれてから7日以内に全身に保湿剤を塗る
→アトピーの確率を30~50%低下させることが出来る。
▶︎オンライン診療を積極的に活用することも大切。
子どもが生まれてからすぐの保湿で
アトピーの確率を30~50% 低下できるとは…
ほぼ遺伝すると思っていたので、なんだか救いの一節でした。
まとめ&感想
本書によると、アトピー性皮膚炎に効くのは「脱ステロイド」でなく「食事」でもなく「保湿」が大切とのこと。
他の方の著者のアトピー関連の本では「食事が大切」とあったり意見が異なりますが、少なくとも「保湿が大切」ということはうなずけます。
私が30年近く付き合ってきたアトピー。
この体質は変わらないかも知れませんが、うまくアトピーと付き合えるように、必要な時はしっかりステロイドを塗り、保湿は毎日欠かさないようにしていきます。
まずはお風呂上がりに全身にワセリンを塗って、保湿してみようと思います。
私が本書を読んで、使い始めたワセリンもご紹介します。
以前はVaselineの大容量を使っていました。
塗り心地も良いです。
使う時は指を容器に入れて、使う量を取っていました。
しかし直接指を入れるとばい菌が繁殖してしまうと知りました。。
(小分けにとって、小さなケースに小分けする方法もありますが、私は手間に感じてしまいました。)
***
そこで新たに使い出したのは大洋製薬のワセリン 60gです。
チューブタイプで使う分だけ出せるので、容器に指を入れて使うよりも、衛生的かなと思っています。
こちらをお風呂上がり、まだ水滴がついた体 全身にのばしています。
また最近は市販のリップクリームを唇に塗ると赤くなったり荒れてしまうように。
唇にもこちらのワセリンを塗るようになったら、調子も良いです。
気になった方はぜひ使ってみて下さい。
***
アトピー関連で別書の読書レビューも書いています。
良かったら読んでみてください。
当記事が少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
それではここまで読んでくださり、ありがとうございました。
#読書レビュー :2023/12/2
書籍紹介
タイトル:「保湿」を変えればアトピーは治せる!
著者: 続木 康伸
価格:1,400円+税
発行:Gakken
発行日:2021年7月