原田マハさんの「生きるぼくら」。
気になってますか??
私の家族が、本書を図書館で借りているのを発見。
何気なく読み始めたらまんまとハマってしまい、1日で読み切ってしまいました。(読むのは遅い方です)
原田マハさんの著書は「本日は、お日柄もよく」だけ読んだことがあります。
マハさんの書く文章に引き込まれて、こちらもすぐに読んでしまいました。
***
ここでは印象的な言葉などを抜粋・要約し、紹介していきます。
※後半からネタバレを含みます※
目次で気になったところから、読んでみてください!
要約と感想
ここでは印象的な言葉などを要約・抜粋していきます。
高校でいじめにあい、引きこもり歴4年の麻生人生(あそうじんせい)。
ある人からの年賀状がきっかけで、人生は長野県の蓼科(たてしな)へ導かれます。
そして蓼科での人との出会いとお米作りから、人生に大きな変化が、訪れます。
私は最近、お米で有名な新潟県を旅し、お米の美味しさを再発見してきました。
産地こそ違いますが、長野県の蓼科で『米づくり』に懸命に取り組む主人公に、親近感が湧きました。
また私はひどいいじめや引きこもり体験していませんが、
学校生活で疎外感を感じたり、ともすれば引きこもりになってしまいそうに思う時があります。
主人公・人生に自分を重ねて、人生の感情や向かってくる出来事を目で追っていました。
!!以下はネタバレを含みます。!!
人生の大好きだった祖母マーサばあちゃんは
人生の父方の祖母。
人生が小学6年生の時に両親が離婚したので、それ以来は会っていませんでした。
蓼科で久々に出会った祖母は、認知症になっていました。
私の祖父母も、認知症こそありませんでしたが、だんだんと年老いていき、その姿をみるのは切なかったです。
20代のころ、帰省して会いに行く度に、「会えるのはこれが最後かもしれない」という気持ちで会いに行っていました。
(そう思っていても、亡くなった時の悲しさが減るわけではないのですが)
大切な人の死は いつまで経っても悲しく、慣れることがないです。
本書を読んで、そんな昔の日々を思い出しました。
「最近、どう? がんばりすぎていない?
人生は、どうしていますか。
彼らしい「人生」を送っているかしら。
ーーーもう一度会えますように。
私の命が、あるうちに。」
マーサばあちゃんから届いた年賀状。
これが、人生が家から飛び出し、米作りを始めるきっかけになりました。
この年賀状、実は人生の父が、昨年病気で亡くなる直前に、祖母の名を語って書いたものでした。
離婚してもなお息子の成長を気にかけていたと思うと、涙腺が緩みます。
***
そして最後に紹介するのは、マーサばあちゃんの大切な場所。
『御射鹿池(みしゃかいけ)』
この御射鹿池を舞台にして 東山魁夷(ひがしやま かいい)の描いた『緑響く』は本書の表紙にもなっています。
私もこの地を自分の足で踏んで、マーサばあちゃんと同じ景色を見てみたいと思いました。
書籍紹介
タイトル:生きるぼくら
著者: 原田マハ(はらだ まは)
価格:690円+税
ページ数:424ページ
発行:株式会社徳間書店
発行日:2015年9月15日
まとめ&感想
この本は私の涙腺ゆるみポイントが多く、終盤ではハンカチが手放せませんでした。
最後の「解説」はマハさんと親しいという落語家の桂南光さん。
桂さんも話すように、この本を読めば、きっと、「元気がでて、生きていこうと思えます」
ゴールデンウィーク明けで明日から仕事はじまり。
そんなタイミングで私は本書を読みましたが
憂鬱になりそうな気持を吹き飛ばして、元気にしてくれた一冊でした。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
こちらもオススメ。
原田マハさん他の本も、負けじと面白いです!