コロナ禍から広まったオンライン留学。
クラスはどんな感じ?
実際の留学と比べて、どんなメリットやデメリットがあるの??
と疑問がいろいろとあると思います。
ここでは、実際に中国語のオンライン留学を体験して感じたことや、私が思ったメリット・デメリットをお話ししていきます。
目次で気になったところから、
読んでみてください!
参加したプログラム
私は2023年3月後半の2週間の間、平日に毎日約2時間、「HSK名門大学オンライン中国留学プログラム」に参加しました。
◆当時の募集要項
HSK公式HP:李姉妹×HSK オンライン留学in中国-第10弾(復旦大学)
留学したきっかけ
私は職場に中国人の同僚がいることもあり、6年前から独学で勉強しています。
まずは1年間 ひとりで参考書など使って勉強し、半年ほどでHSK3級に合格。
以後cafetalkという習い事サイトにて、Skypeを使って3年ほど、文法や会話のレッスンをしてきました。
そして仕事前の朝活として数ヶ月コツコツ勉強し…
2022年の2月にHSK4級合格。
「もっと中国語を勉強したい…!」
でもコロナや仕事の関係で、1、2週間仕事を休んで中国に行くのは中々難しい。。
そんな中で李姉妹により紹介されていたオンライン留学。
「これなら仕事を続けながら勉強できそう!」と思い、参加しました。
正直言うと「実際に行けないのに、高いお金を払ってonline留学なんてする意味あるの?」
という思いもありました。
しかし参加してみると、かなり有益でした。
開催期間と費用
◆開催期間
参加できる時間帯は2コース(昼と夜)から選べます。
お昼のコースは学生さんや主婦の方など、日中に時間を取れやすい方が多いよう。
夜のコースは学生さんに加えて、社会人が多いようです。
■昼クラス:3月14日(火)~3月24日(金)日曜を除く10日間
9:00~12:00(日本時間)
■夜クラス: 3月14日(火)~3月31日(金)土日を除く14日間
19:00~21:00(日本時間)
※1コマ約50分。
※2023年に参加した第10弾(復旦大学)の時間です。
◆費用
費用は69,300円(税込)でした。
実際に2週間、現地で留学するとなると、航空券・滞在費・食費…など費用がかかります。
その分を考えると、7万円弱で2週間学べるのは、安いと思います。
クラスのレベル
クラスは3つのレベルに分かれています。
- HSK1級~2級クラス(初級クラス)
※初級クラスは日本語のできる先生が担当します。
※初級クラスの参加条件としてピンインを学習済みの方を対象といたします。 - HSK3級~4級クラス(中級クラス)
- HSK5級~6級クラス(高級クラス)
「どのレベルで申し込むか、悩む方も多いです」と李姉妹。
私は参加する1年前にHSK4級に合格していたので、中級で応募しました。
結果として、簡単すぎず難しすぎず、ピッタリのレベルでした。
参加した2023年3月の復旦大学の時は、初級、中級、上級で各1クラスの開講でした。
李姉妹のオンライン留学参加が3回目(!)のクラスメイトによると、各レベルで各2クラスある時もあったそう。
回によって参加人数のばらつきがあるようです。
授業内容
初級は日本語にて授業が進められ、
中級・上級では中国語で授業が進められます。
授業ではテキストを使って、
- 先生が用語の使い方を説明
- 生徒が中国語の文章を読む、例文を作る
- 先生の質問に中国語で回答
などなど行います。
私は今まで、中国語で中国語の授業を受けたことがありませんでした。
最初は先生がなんと言っているか分からず、授業を始める際や、誰かを指名した時も、ちんぷんかんぷんでしたが…
数回受けると、毎回同じ用語が使われるので、だんだん慣れてきました。
前回の中級の先生は、早すぎて全く聞き取れなかった…(汗)
今回の先生は聞き取りやすい。
と、李姉妹の留学プログラムの参加3回目の生徒さん。
先生によって個人差があるのだと思います。
今回の先生はとても優しい先生。
ゆっくり話してくれて、分からなかったら別の言い回しをしてくれました。
李姉妹の特別授業
このオンライン留学は通常のクラスだけではありません。
課外授業では、なんと李姉妹と交流できる時間もあります!
◆李姉妹の特別授業:2コマ
1回目はフリートーク。
自由に李姉妹に質問ができます。
李姉妹自身も「質問がなければ、私たちでガンガン話しちゃいます」とおっしゃっていましたが、
みんな緊張してか、そんなに質問は出ませんでした(笑)
そして李姉妹の言葉どおり、1コマ50分の間、ほとんど二人でリードして話してくれました(笑)。
さすがYoutuber、お話も上手でした!
そして2回目は、発音のクラス。
日本人にとって難しい発音などを、生徒一人一人が発音し、李姉妹がチェックしてくれました。
※回やレベルによって、李姉妹特別授業の内容は変わるようです。
李姉妹の特別授業だけでなく、他にも課外授業が2コマ、選択授業が2コマありました。
◆課外授業:大学紹介など2コマ
実際に復旦大学に留学している日本人の生徒さんから、復旦大学や大学周辺の環境について、紹介してもらえます。
(初級・中級・上級の生徒、全員で参加します。)
◆選択授業:2コマ、先生たちによる課外授業2コマ
(初級・中級・上級の先生がそれぞれ担当します。)
アニメ、四季、旅行…などから自分で選ぶことができました。
この授業では他のレベルのクラスの生徒さんとも混合です。
さすが上級クラス。
みんなぺらぺらですごい!
と、上のクラスの生徒さんの中国語を聞いて、モチベーションも上がりました。
クラスメイトとの交流
中級クラスは生徒16人の参加でした。
社会人や就活を控える大学生など。
そしてなんと、社会人で一児のお母さんで妊娠中に参加(!)という強者もいらっしゃいました。
****
授業は全てオンライン(zoom)で行われるので、正直他の生徒さんとの個々の交流は難しいです(涙)
そこで私は勇気をだして、週末に自由に話せるzoom会を開催してみました。
みんな参加してくれるか不安だったので、
事前に積極的そうな方数名に、声をかけておきました(笑)
そのおかげもあってか、留学中と終了式翌日の週末に、合わせて4回ほどzoom会を実施できました。
授業のちょっとした感想や困ったこと、宿題について共有できたり、
おすすめの中国語系Youtubeやドラマなど共有しあったり、とても有意義に使えました。
おかげでクラスメイト同士の仲も深まり、授業中もみんな発言しやすくなった気がします。
オンライン留学終了後にも、オフ会として大阪にて、実際に他の生徒さんにも会うことができました!
その他(デバイス、宿題、試験など)
◆授業形態(デバイス):授業はzoomで行います。
授業中はカメラはオンにします。
授業中にいきなり当てられて、慌てて話すも周りに聞こえていないようで、、一人混乱していたら他の生徒さんが「ミュートになっています!」と教えてくれた時もありました(笑)
また授業後に質問など出た場合は、wechat(※)で受け付けてくれます。
※wechatは中国版のLineのようなSNS。
授業開始前に、先生とHSK事務局と生徒とのwechatグループが作られます。
ここで事務連絡など行われます。
またプログラムの参加3回目の生徒さんの発案で、生徒だけのグループも作りました。
不明点の質問などできるので、とても便利でした!
◆宿題
期間中に4回、宿題が出ました。
印刷をして、解いた回答を写真をとって、先生にメールで提出します。
(私は家にプリンターがないので、会社やコンビニで印刷しました。。)
日中は仕事をしているので毎回の提出はなかなかですが、時間を捻出して、なんとか提出できました。
◆試験
最終日の1コマを使って、試験があります。
みんなカメラをオンにして、問題を解いていきます。
内容はそこまで難しくなく、今までの授業内容や、宿題をしっかりやっていれば、問題ないと思います。
落とすための試験、というよりは、力試しだったり、どれだけ身についたかのチェックのような感じだと思います。
参加した大学の情報
私が参加した第10弾では、上海の復旦大学で開催されました。
参加してから知ったのですが、なんと中国 Top3と、かなりの名門でした。
2024年版の世界大学ランキングでは、なんと44位。
東京大学が29位、次は京都大学が55位にランクイン。
京都大よりも上位にランクインしていると思うと、とても優秀な大学ですね。
名門大学に少しの間でも留学できて、
とても嬉しいです!
参加後は復旦大学から、修了書が郵送で到着します!
(ある生徒さんは、「嬉しすぎてお守りにします!」と話していました(笑))
オンライン留学のメリット・デメリット
私の感じたメリット・デメリットを記載していきます。
◆メリット:
学校や仕事を休まずに、夜の時間に参加できる。
そして旅費・滞在費などかからないので、実際に留学するよりも費用が安いです。
どこからでも参加できるのは、かなりのメリットでした。
課程終了後には、現地留学と同様の修了書がもらえます。また復習したい場合や欠席しても、アーカイブ配信で視聴できます。
◆デメリット:
メリットの裏返しではありますが、やはり現地に言って実際の中国の雰囲気を味わえないことです。
またオンラインなので、他の生徒さんとの交流もやりにくい点があります。
(生徒同士の交流が出来るように、私達のクラスでは週末zoom会の開催や生徒だけのwechatグループをつくって交流するようにしました!)
私が得たもの3つ
今回勇気を出してオンライン留学に参加して、私は大きく3つ、得るものがありました。
- 積極性
- モチベーション
- 仲間
上記の3つです。
順番に説明していきます。
1.積極性
留学初日のオリエンテーションでHSK事務局の方がお願いとして、以下を話されました。
「先生のすばらしい能力をみなさんで引き出してください。」
それがなんだかとても印象的で、その時から「より実り良い期間を過ごすためには、自分は何ができるだろう??」と考えていました。
そしてクラスで班長・副班長を決めることがあったので、これまた勇気を出して、副班長に立候補しました。(リーダーとして、自分でぐいぐい引っ張るよりは、リーダーを支えるサブリーダーあたりのポジションの方が向いているので)
そして自分から週末zoom会を開催してみたり、wechatグループでも質問などあればできるだけ回答してみたり…
今までの自分では考えられないような積極性が発揮されました(笑)
これもひとえに、身銭を切って参加しており、それなりの時間を注ぐので、「それ以上のリターンが欲しい!」という気持ちから湧いて出たものだと思います。
2.モチベーション
費用対効果が高いといっても、されどたったの2週間。
語学力が短期で爆上がりするのは、中々厳しいです。
しかしそれ以上に、すごい人たちに出会い、モチベーションを上げることが出来ました。
- かなり激務でプレッシャーのある仕事をしながら参加している人
- 早出の仕事で翌朝3時起きにも関わらず、21時、22時まで授業に参加している人
- ちょっと前に中国語を勉強始めたばかりで、もう中級にチャレンジしている学生さん
- 一児のお母さんであり、仕事もして、しかも2人目を妊娠中の人
クラスメイトは、私の予想を上回るツワモノばかりでした。
本当にメンバーに恵まれました。
内向的な私が積極的に発言できたのも、みんなが温かく受け入れてくれたからだと思います。
3.仲間
今まではずっと一人で勉強していました。
しかし今回、初めてクラスメイトと共に授業に参加。
授業中に先生が何と言っているか分からない時は誰かが助けてくれたり、
宿題で難しいところを教えてもらったり。
孤独に勉強するよりも、ずっとずっと楽しく勉強出来ました。
オンライン留学が終わってからも、wechatグループで「HSK4級受かりました!」と連絡が入ったり、今でも刺激を受けています。
まとめ&感想
結論、費用対効果はとても高いと思います!
仕事が忙い中、少し無理をしてでも参加して、本当に良かったです。
もちろん、たったの2週間のクラスなので、劇的に中国語力が上がるわけではありません。
ただ、一人で孤独に勉強していた時に比べて、同じく勉強する仲間と一緒に励ましあえること。
また自分よりもずっと忙しい環境でも、こうやって参加している人がいることを知り、とても刺激を受けました。
私が参加して得られたものは、以下の3つです。
- 積極性
- モチベーション
- 仲間
費用対効果のとてもオンライン留学。
もし少しでも興味があれば、ぜひ参加してみてください。
当記事が少しでもお役に立てば幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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