みなさんは「文章をもう少し上手に書きたい」と思うことはありませんか?
私はブログを初めてから、「書く」機会が増えました。
でも、ただやみくもに書いていても
そんなに上達しないのでは。。。
ということで、文章術に関する本を読んでみました。
なんとベストセラーのポイントをぎゅぎゅっと1冊にまとめてくれています。
ここでは基本の7つのルールから始まって、私が特に役に立った!と思うポイントを抜粋・紹介していきます。
本書の目次
▶︎すべての人に身につけてほしい7つの基本ルール
1位:文章はシンプルに
2位:伝わる文章には「型」がある
3位:文章も「見た目」が大事
4位:文章は必ず「推敲」する
5位:「わかりやすい言葉」を選ぶ
6位:比喩・たとえ話を積極的に使う
7位:接続詞を「正しく」使う
▶︎ワンランク上の文章を書くための13のポイント
8位:思いつきはメモに、思考はノートにどんどん書く
9位:「正確さ」こそ、文章の基本
10位:「名文」を繰り返し読む
11位:主語と述語はワンセット
12位:語彙力をつけろ、辞書を引け
13位:「、」「。」をテキトーに打たない
14位:段落はこまめに変える
15位:とにかく書く、たくさん書く
16位:「わかりにくい」と思ったら修飾語を見直す
17位:「書き出し」にとことんこだわる
18位:「読み手」を強く意識する
19位:「は」と「が」を使い分ける
20位:名文を書き写す・真似る
▶︎気を付けるとさらに文章がよくなる20の秘訣
※21位〜40位の記載は省略します。
要約
印象的な言葉を抜粋、紹介していきます。
(・や▶︎・:引用、 *:ブログ管理人の感想です)
まず栄えある1位〜4位のポイントを紹介します。
1位:文章はシンプルに
- 余計な言葉はとにかく削って、簡潔に
- 1文の長さの目安は、「60文字」以内
- ワンセンテンス・ワンメッセージ
ワンセンテンス・ワンメッセージ!
これはまず、使っていきたいです。
2位:伝わる文章には「型」がある
- 「結論が先、説明があと」の「逆三角形型」が基本
- 説得力を高めたいときは
「結論→理由→具体論→結論」の「PREP法」 - 論文は「序論→本論→結論」の「三段型」で書く
3位:文章も「見た目」が大事
- 「余白」で読みやすい印象を与える
- ひらがなと漢字はバランス重視で
- 見た目を良くすると、文章のリズムも良くなる
「余白」の重要性や
「ひらがなと漢字はバランス重視で」は
目から鱗でした…!
今まで 読書コミュニティサイトである「読書メーター」に感想を書く際は、文字数が限られているので、余白はなくして、出来うる限り漢字を使っていました。。
後から読み直してみると、
うーん… 確かに読みづらいです。
ほかにも、
- 漢字が多め•••硬い印象、内容が頭に入りにくい。
- 漢字が少なめ•••やわらかい、内容が頭に入りやすい
漢字が多いと硬い印象になり、頭に入りにくいんだそうです。
もう少し意識して、
ひらがなを使っていきたいです。
4位:文章は必ず「推敲」する
- 時間を置いて読み直す
- あえてプリントアウトして読み直す
- 声に出して読み直す
- 他人に読んでもらう
***
次からは、順位はそこまで高くないですが、私が「おぉー!」と思った内容を紹介します。
15位:とにかく書く、たくさん書く
- 時間を決めて毎日書く
- 書いた文章を自分でほめる
*このことばに後押しされて、たとえ少しずつでも、毎日書こう!と思いました。
17位:「書き出し」にとことんこだわる
- 「書き出し」から書き始めなくてもOK
- とりあえず、「書き出し6パターン」を使ってみる
すぐに使える書き出し6パターン
- 会話や音から始める
- タイトルの逆を書く
- 動きのある状況(シーン)から始める
- 疑問を投げかける
- 格言・名言を使う
- 短文で言い切る
*書き出しって単調になりがちなんですよね。。。
この6パターンを使ってみます!
(この記事も、疑問文から始めてみました)
19位:「は」と「が」を使い分ける
- 「は」はすでにわかっていること、「が」はわかっていないことに使う
- 「は」がついても、主語になるとは限らない
- 「••••••が」を使っていいのは「逆接」のときだけ(「•••ですが」など)
1の例:
むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは、山に芝刈りに、おばあさんは、川に洗濯にいきました。
これはなるほど…!と、目から鱗でした。
*私は海外在住の外国の方たちに、ボランティアとして日本語を教えています。
以前、「「私は」と「私が」の違いは?」と聞かれて、上手く答えられない時がありました(汗)。
次からはこの知識を使って、うまいこと答えられそうです。
おまけ
21位〜40位の記載は省略しましたが、その中で2つ、とても良いなと思ったものがあります。
▶︎23位:文末の「である」と「ですますを区別する」
- 文末表現をそろえて、統一感を出す。
・である調:力強さやキレの良さを与える。
・ですます調:丁寧でやさしい印象を与える。
*私はブログを始めた際、当初は「である調」を使っていました。
読書メーターの感想も ながらく「である調」を使っていて(文字数を減らすため)、
その方が慣れていたからです。
しかし「ですます調」の方が丁寧な印象がある、と知ってからは、こちらを使うようにしました。
***
本書では、「ですます調」は「です」「ます」の繰り返しになって、単調になりやすい。
と書かれる一方で、「ですます調」で書いたほうが文章は上達する と主張する作家もいるとのこと。
「敢えて『です』『ます』調で書くことによって、確実に文章のレベルアップが図れるでしょう」
このことばが私の決定打になって、「よし、これからも『ですます調』で書き続けよう」と思いました。
▶︎40位:過去形と現在形を交ぜると文章がいきいきする
- 現在系の表現で、文章にリズムとライブ感をプラスする
リズムとライブ感…!
*おでかけレポートなど、過去のはなしを書く時に、この技をぜひ試してみたいと思いました。
まとめ&感想
さすが、文章のプロが著者なので、とても読みやすかったです。
またランキング形式になっているのも、読みやすい一因だと思います。
まず私が意識したいのは3つです。
- ひらがなを意識して使う
- あえて余白をつくる
- とにかく書く、たくさん書く
しばらくしてからこの記事を読んだ時に、「この頃と比べて、だいぶ文章力がついたな。」と思えるよう、がんがん書いていきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
読書レビュー:2023/9/20
書籍紹介
タイトル:「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
著者:
藤吉 豊(ふじよし・ゆたか)
株式会社文道、代表取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。
小川 真理子(おがわ・まりこ)
株式会社文道、取締役。「クロロス」のメンバー。
価格:1,500円+税
ページ数:222ページ
発行:日経BP
発行日:2021年1月12日